SF大賞特別賞受賞
2025-02-17 10:38:29

宮西建礼の『銀河風帆走』が日本SF大賞特別賞を受賞

宮西建礼の『銀河風帆走』が特別賞を受賞



先日、宮西建礼著の『銀河風帆走』が第45回日本SF大賞特別賞を受賞したことが発表されました。この栄誉ある賞は、1980年に日本SF作家クラブによって設立され、過去1年の間に発表されたSF作品の中から特に優れたものに贈られるものです。今年の選考会では、一般向けの正賞として市川春子の『宝石の国』が選ばれ、特別賞は宮西のデビュー作『銀河風帆走』に与えられることになりました。

贈呈式は、4月26日に代官山蔦屋書店で行われる「SFカーニバル」の一環として開催される予定です。特別に表彰される功績賞には、故・楳図かずお、故・住谷春也、故・山本弘の各氏が選ばれ、彼らの偉大な業績が称えられます。

『銀河風帆走』とは



『銀河風帆走』は宮西建礼にとっての初めての書籍作品であり、短編集として構成されています。この本には、宇宙を舞台とした「銀河風帆走」、「星海に没す」の他、高校生を主人公とした三編、「もしもぼくらが生まれていたら」、「されど星は流れる」、「冬にあらがう」が収められており、合計で五編を楽しむことができます。

特に「銀河風帆走」は、2014年に行われた第45回星雲賞の日本短編部門で受賞候補となり、また「もしもぼくらが生まれていたら」も2020年の同賞で候補作に選ばれるなど、既に高い評価を受けています。これらの作品は、宇宙の無限の可能性を探る壮大なストーリーと、青春を描いた人間ドラマの両方を兼ね備えており、読み応えたっぷりです。

宮西建礼の経歴



著者の宮西建礼氏は、1989年に大阪府豊中市に生まれ、京都大学農学部資源生物科学科を卒業しました。大学在学中の2013年に開催された創元SF短編賞で優秀作を受賞し、それが彼のデビュー作となったのです。この賞は、今や第15回目を迎え、第16回の選考が進行中です。

宮西氏は、創元SF短編賞の受賞者の中でも最年少という快挙を成し遂げており、SF界の新星としての期待が寄せられています。過去には宮内悠介の『盤上の夜』や酉島伝法の『皆勤の徒』などがデビュー作で日本SF大賞を受賞しており、宮西氏はその仲間に加わる形となりました。

作品の内容



この短編集には、人工知能や人格を持った宇宙船を巡る冒険、地球を救おうと奮闘する高校生たちの物語が織り交ぜられており、ハードSFならではの科学的背景やリアリスティックな描写が魅力です。特に「銀河風帆走」では、人類存続のために別の銀河を目指す宇宙船たちが襲われる試練が描かれ、「もしもぼくらが生まれていたら」では小惑星との衝突を避けるために高校生たちが繰り広げる奮闘が描写されます。これらのストーリーは、読者の心をつかみ、思わず引き込まれることでしょう。

このように、宮西建礼の『銀河風帆走』は、SFファンのみならず幅広い読者に楽しんでもらえる作品に仕上がっています。今後の彼の活動にも目が離せません。さらなる躍進に期待しましょう!


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会社情報

会社名
株式会社 東京創元社
住所
東京都新宿区新小川町1-5
電話番号
03-3268-8201

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