CIC Instituteのフードテック推進プロジェクト
CIC Institute(東京都港区)が、農林水産省の支援を受け、「令和6年度日本発フードテックを活用した事業の海外展開支援委託事業」に選ばれました。この取り組みは、国内のフードテック企業が海外でのビジネスチャンスを見出すためのサポートを提供するもので、特に2025年に開催される「Food 4 Future 2025」への出展を支援します。
フードテックは、食品業界に革新をもたらす技術やアイデアが集まる分野ですが、日本の企業もその流れに乗り遅れないよう、今回のプロジェクトは非常に重要です。CIC Instituteは、フードテックに関心を持つ国内スタートアップや企業に向けて、新たなビジネスモデルを探している海外企業や投資家とのマッチング機会を設けています。
支援内容について
本プロジェクトの具体的な支援内容は以下の通りです。
- - 事前のマーケット調査支援: 海外市場に対する理解を深めるため、必要な情報やデータの提供を行います。
- - パネル・展示物作成支援: 出展企業が自社の技術や製品を効果的に紹介するための支援を行います。
- - 現地企業とのマッチング支援: 海外企業との連携を促進し、ビジネスチャンスを広げる場を提供します。
これらの支援を通じて、出展企業は自社の製品や技術を海外に向けて発信することが可能になります。
出展企業の紹介
今回、CIC Instituteが支援する出展企業は11社です。以下はその概要です。
1.
山形大学: 低温凍結粉砕したゲル粉末を用いた未来の冷凍食品や、食感解析AIロボットの展示が予定されています。
2.
株式会社F-EAT: XR技術を活用したバーチャルレストランや、フードプリンターで作成した食品が紹介されます。
3.
OOYOO: 二酸化炭素などのガスを分離するための新しい技術を展示します。
4.
株式会社北三陸ファクトリー: 環境保護を考慮した高品質ウニの養殖技術について発表します。
5.
NINZIA: 独自の液体蒟蒻素材を利用した食品技術の開発を行っています。
6.
早川しょうゆみそ: 伝統的食品を活用した植物性チーズを開発しています。
7.
ファーメンステーション: 発酵を利用して新しい素材を開発し、健康機能を持たせています。
8.
クオンクロップ: 環境に優しい食品のエコ指標を可視化する工具の提供を目指しています。
9.
Morus Inc.: 100%カイコ由来の次世代型機能性食品の開発に取り組んでいます。
10.
Fabula: 食品廃棄物から新素材を製造し、廃棄物の新たな価値を創出します。
11.
トイメディカル: 食物繊維を加工し、健康に寄与する製品を提供します。
Food 4 Future 2025について
「Food 4 Future」は、フードテックの最新技術とトレンドが集まる国際的な展示会です。前回のイベントでは、34カ国から9,037名が訪れた実績があります。2025年5月13日から15日の間、スペイン・ビルバオにて行われ、ジャパンブース内で日本の最新技術が展示されます。
CIC Instituteがこのような取り組みを行うことで、日本のフードテック業界が国際的な舞台で活躍できる機会が広がります。今後の展開に期待が高まります。
まとめ
CIC Instituteの活動は、フードテック分野における日本企業の国際展開を加速させる重要な一歩となるでしょう。新しい技術や製品が次々と世に出てくる中で、日本の企業がどのように世界でのプレゼンスを高めていくのか、今後の展開に注目です。