日本発の革新が光る!
2025年6月9日、大阪にて開催された「フューチャーアワード」授賞式で、日本のシーベジタブル社が自社開発の「青のりしょうゆ」によって、『イノベーション・オブ・ザ・イヤー賞』を受賞しました。この独自の調味料は、海藻の生のすじ青のりを使い、米麹や天然塩と共に発酵させたもので、驚くほどのうまみを持ちながら大豆を使わないという特徴があります。
審査員はその革新性を高く評価し、伝統的な日本料理の技法に基づきながらも新たな体験を生み出すそのアプローチに賛辞を送っています。
さらに、村上農園の「ブロッコリースーパースプラウト」も『プロダクト・オブ・ザ・イヤー賞』を受賞。こちらの新芽は、成熟したブロッコリーに比べて抗酸化成分のスルフォラファンを20倍以上も豊富に含むため、健康志向の消費者に非常に人気です。がん予防の観点からも、日本の関連団体から推奨されていることが大きな評価につながりました。
この授賞式には、ベルギー王国のアストリッド王女殿下やスペイン・バレンシア市のマリア・ホセ・ダタラ市長も出席し、名誉ある受賞者たちを祝福しました。
国際的な活動を展開する「We’re Smart World」が主催したこのイベントは、サステナビリティを強調するもので、今後のフード業界における責任や持続可能な取り組みが求められる時代背景を強く反映しています。
「ウィアースマートワールド」とは?
「We’re Smart World」は、外食産業や食品業界において、野菜や果物の持続可能性を促進するための国際的なムーブメントを推進しています。その創設者であるフランク・フォル氏は、「ベジタブルシェフ」として知られ、革新的な取り組みを行う企業に対して毎年本賞を授与しています。このアワードは、食品ロス削減や環境配慮をテーマにしており、持続可能な選択肢を消費者に提案することを目指しています。
受賞後のピュア・プラントランチ
授賞式の後には、2023年度の「ベスト女性ベジタブルシェフ」に輝いた桑木野恵子シェフ(大阪・早苗饗SANABURI)と、ベルギーのリーヴェン・ローテンスシェフによるピュア・プラントランチが提供され、大変好評を博しました。これらのイベントを通じて、持続可能な食文化が広がることへの期待感が高まりました。
今後の展望
フランク・フォル氏は、「アストリッド王女殿下のご臨席のもと開催されたこのイベントは、サステナビリティが私たちの食文化の根幹となりつつあることを示すものです。これからも革新を続けるパイオニアたちを表彰し、より良いフードチェーンの確立に力を入れていきます」と語っています。
この受賞は、日本の食文化の革新を世界に発信する重要な一歩であり、今後のさらなる活躍が期待されます。私たちも、これらの取り組みに注目し、持続可能で美味しい未来を追求していきましょう。