尼崎商工会議所と「ZenPlus」が推進する越境ECの新たな展望

地域経済の振興を目指す尼崎商工会議所（兵庫県）と、越境ECモール「ZenPlus」を運営するZenGroup株式会社（大阪市）が業務提携を締結しました。この取り組みにより、尼崎市内の中小企業は手軽に海外市場への販路拡大に挑戦できるようになります。

提携の背景と目的

尼崎商工会議所は、1911年創設の歴史ある団体であり、「企業と人が活きづく街は、美しい」というスローガンを掲げています。この理念のもとで、特に中小企業の成長を支え、地域の活性化に向けた多様な支援を行っています。最近では、人口減少といった地域経済の課題に直面しており、国内市場に留まらず海外展開が必要不可欠な状況です。

そこで、ZenPlusが提供するプラットフォームを活用することにより、尼崎市の企業が世界市場に進出する足掛かりを得ることが期待されています。この越境ECモールでは、日本語のみで商品登録が行え、海外への発送や決済業務も代行されるため、多くの事業者が国際ビジネスに踏み出す機会を得ます。

提携の内容

海外市場への販売支援

会員事業所は、尼崎商工会議所のウェブサイトを通じて「ZenPlus」に商品を登録し、必要な支援を受けられます。その中には、海外市場への効果的なアプローチ方法や潜在性を見据えたマーケティング戦略が含まれています。

インバウンド対策

また、今後の展開として、訪日外国人のニーズに応えるためのセミナーやワークショップも計画されています。これにより、会員事業者は観光客に向けた魅力的な販売手法を学び、国内外の販売チャネルを強化することができるでしょう。

両者の今後の展望

この提携を通じて、尼崎市における中小企業の国際的な活動が活性化すると共に、地域経済の発展にも寄与していくことが見込まれます。両者は連携をさらに深め、企業のグローバル展開のための支援体制を強化していく意向を示しています。

尼崎商工会議所の歴史

尼崎商工会議所は長い歴史を持つ組織で、前身となる「尼崎工業共和会」が明治44年に発足しました。100年以上の間、商工業の振興と地域社会の発展を目指して活動を続けています。特に、中小企業や小規模事業者が地域の経済の要となるよう、さまざまな形でのサポートを行っています。

ZenPlusとは

「ZenPlus」は、ZenGroup株式会社が運営する越境ECモールで、2016年の設立以来、4,000社以上の事業者が利用しています。出店に際しては、煩雑な手続きも不要で、すぐに販売を開始することが可能です。初期費用は一切かからず、売上に対する販売手数料のみが発生します。

さらに、日本語のみで全ての手続きができるため、言語の壁を気にせず海外の市場にアクセスできる点が、特に中小企業にとって大きなメリットです。海外への物流や決済についても専門のサポートがあり、リスクを軽減しつつ安心してビジネスを展開することが可能です。

このように、尼崎商工会議所と「ZenPlus」間の提携は、地域の中小企業を国外市場へと導く重要な取り組みです。今後の展開が楽しみですね。

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