備蓄米を美味しく楽しむ方法とは?
最近、店頭での販売が始まり注目を集めている「備蓄米」。しかし、実際に美味しく食べられるのかと疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。備蓄米として使われる古米は、水分量が少なく、パサつきを感じやすいことがあるため、上手に炊き方を工夫することが大切です。ここでは、美味しく備蓄米を炊くためのコツや、それを活かした簡単レシピに焦点を当てます。
備蓄米を美味しく炊くためのコツ
1.
研いだ水はすぐに捨てる
古米を研いだ後の最初の水には米ぬかが多く含まれています。この水を吸収することで、古米特有のにおいがついてしまうことがあるため、最初は水を捨てるようにしましょう。
2.
浸水時間を長めに
古米は水分量が少ないため、浸水時間を通常より長く設定することをおすすめします。夏は30分、冬は1時間の浸水に、さらに30分程度プラスすることで、ふっくらとした仕上がりになります。
3.
調味料を入れて炊く
料理酒やみりんを加えることで、米のつやが増し、においを抑えつつ美味しく炊き上がります。特にお米1合に対して大さじ1杯ほどの料理酒があれば良いでしょう。
4.
油を使う
食用油を少量入れることで、もっちりとした食感を実現できます。入れる目安はお米1合に対して小さじ1/4ほど。炊飯器への入れすぎには注意が必要です。
5.
氷を使った炊き方
水の温度が緩やかに上がるため、米の甘みが引き出されます。お米1合に対して3~4個の氷を追加するのがおすすめ。
6.
お餅を入れる
切り餅1個を小さく切って加えることで、古米のパサつきが和らぎ、もちっとした食感が楽しめます。
7.
だしを加えた炊飯
だしを加えることで、古米の香りを緩和できます。昆布はお米1合に対して5cm程度、削り節は少量を加えます。だしパックを使用する場合は、1回の炊飯で1袋が目安です。
さらなる美味しさを引き出すレシピ
美味しい備蓄米を楽しむためには、最適なレシピが鍵です。ここではいくつかのポイントを紹介します。
ポイント1: 炒め物で香ばしさUP
お米を炒めることで香ばしさが増し、チャーハンやガーリックライス、パエリアなどが特におすすめです。水分不足の古米を活かした料理が楽しめます。
ポイント2: しっかりと味付けした料理にする
炊き込みご飯やピラフなど、風味付けされた料理が古米のにおいを気にせずに楽しむポイントです。カレーライスも良い組み合わせです。
ポイント3: 汁気のある料理
リゾットや雑炊といった、汁気が多くとろみのある料理は、古米特有のパサつきを気にせず食べられます。満足感も高い一品です。
この特集に掲載されているレシピを試してみることで、備蓄米の新たな魅力を発見できるでしょう。ぜひ、お試しあれ!
Nadiaについて
「Nadia」は、プロの料理家が集結した料理メディアです。毎月2,000万人が利用し、950名以上の料理家から発信される「つくりやすくて美味しい」レシピが好評を得ています。特集コラムではさらに多くの情報や美味しいレシピを紹介していますので、ぜひご覧ください。