東大寺へアート奉納
2023-10-02 11:00:03
東大寺に奉納されたアート作品が伝える環境へのメッセージ
東大寺に奉納されたアート作品が伝える環境へのメッセージ
一般社団法人奉納プロジェクトは、今年の10月14日から16日にかけて、日本の伝統文化が息づく奈良の東大寺にて特別なアート作品を奉納しました。このプロジェクトの背景には、奉納する社寺の歴史や信仰に深く根ざした思いがあります。特に、東大寺の開山となる良弁僧正の1250年記念法要にあたるこのイベントは、世界的な気候変動の影響を受けている現代において、非常に意義のあるものでした。
アート作品「鎮める火群」について
奉納されたアート作品、「鎮める火群(ほむら)」は、直径2メートルの大作で、そのデザインを手掛けたのは松井龍哉氏です。作品は、立体的なメビウスの輪とそれを包む外側の輪という二重構造を持っており、天変地異や戦乱の影響を受けた歴史と、今私たちが直面している環境問題の関連性を視覚的に表現しています。この作品は、法要後には大仏殿の廻廊にて、半年間にわたり展示される予定です。
奉納プロジェクトの設立背景
一般社団法人奉納プロジェクトは、令和4年5月に設立されました。目的は、日本を代表する社寺において、伝統文化と最新技術を融合させたアート作品を奉納することです。このプロジェクトでは、ただアート作品を制作するだけでなく、展覧会やワークショップ、シンポジウムなど、多角的な取り組みを通じて、歴史的背景や文化を広めることを目指しています。
環境シンポジウムの開催
奉納プロジェクトを記念して、10月20日には東大寺総合文化センター金鍾ホールにおいて、環境問題に関するシンポジウムも開催されます。このシンポジウムには、注目の若手化学者・村木風海氏をはじめ、Z世代を中心に環境問題に取り組む専門家が集まり、パネルディスカッション形式で問題意識を共有します。
シンポジウムは無料で参加でき、定員321席に達する前に申し込みが必要とのことです。参加希望者は、Google フォームを通じて申し込むことができます。
終わりに
今回の奉納プロジェクトは、単にアート作品を通じて美を追求するだけではなく、私たちの社会と環境に対する意識を高めるための重要なメッセージを送っています。歴史ある東大寺の地で、未来を見つめるきっかけとなるこのアート作品の存在は、私たちにとって大きな意味を持つことでしょう。今後もこうした取り組みが、文化と環境の架け橋となることを願っています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人奉納プロジェクト
- 住所
- 東京都中野区本町4-38-16スクエアハウス新中野502
- 電話番号
-
090-8592-4980