女性の健康と美の新しい概念『FUS』を伝えるYouTubeレクチャー開始

「FUSとは？女性の低体重／低栄養症候群を正しく理解するための解説動画」

2025年6月9日、マイウェルボディ協議会は新たなレクチャーシリーズを公式YouTubeチャンネルで公開しました。このシリーズは、女性の痩せや低栄養に関する問題に特化した内容で、全6本から構成されています。

FUS（女性の低体重／低栄養症候群）とは？

このシリーズは「FUS」と名付けられた新たな疾患概念を基にしています。この概念は、2025年4月17日に日本肥満学会によって提唱され、女性の低体重や低栄養に対する理解を深めることを目指しています。日本では特に20代女性の約5人に1人が低体重であり、この深刻な社会的課題に取り組む必要があります。

社会的背景と症候群の重要性

近年、SNSやメディアによる「痩せていることが美しい」という一面的な美の基準が浸透し、若年層の価値観に影響を与えています。このような環境下で、健康リスクや低栄養の問題が深刻化していることを考えると、本シリーズの意義は大きいと言えるでしょう。

動画コンテンツの内容

動画は約2.5〜5分の短い内容で構成され、若い女性が抱える問題や、FUSの兆候、そしてそれを防ぐための健康習慣や社会的取り組みについて詳しく解説されています。

- 第1話: 日本における若い女性の痩せの社会的背景
- 第2話: FUSとは何か、その定義と提唱の理由
- 第3話: 痩せや低栄養による健康リスクや症状
- 第4話: メディアとSNSが与える影響
- 第5話: FUSの早期発見と対応法
- 第6話: 健康な習慣とFUSの防止策

コンテンツ制作の背景

このシリーズは、医師でありマイウェルボディ協議会の代表幹事である田村好史氏が監修。科学的な知見に基づき、実践的な内容を追求しています。また、企画・制作はスポーツ健康科学博士の室伏由佳氏が担当しており、医学の専門家と健康科学のエキスパートが協力して作り上げています。

FUSの認知と理解を広める意義

高校教育や大学の保健指導、企業の健康支援プログラムなど、さまざまな場面でこのレクチャーシリーズを活用することが推奨されています。痩せていることが美しいという誤った価値観を見直し、自己肯定感を高める社会作りが求められています。この取り組みは単なる個々の努力にとどまらず、社会全体で健康を議論する必要があります。