中小企業向け新プログラムでCFOを育成するイノセラの挑戦

株式会社イノセラの新たな試み

株式会社イノセラは、中小企業やベンチャー企業向けのコーポレート支援を行っていますが、最近、新しいプログラム「社内ベンチャーCFO創出プログラム」を発表しました。このプログラムは、経営者と自社内のCFO候補者が一体となって企業価値の向上に取り組むものです。特に、財務的な知識だけでなく、実際の業務を通じて求められるスキルを身につけることができる点が特徴です。

プログラム開始の背景

イノセラは、2020年11月に設立されて以来、中小・ベンチャー企業向けのサービスを展開してきました。これまで多くの企業が外部からCFOを採用したいと考える一方、適切な人材に出会えないという課題を抱えていました。最近では、IPO準備企業数の増加に伴い、フルタイムCFOの採用競争が激化しています。

こうした状況を踏まえ、イノセラは自社でCFO候補者を育成する新たなアプローチを模索しました。このプログラムによって、将来的な企業成長を妨げることなく、CFO候補者を自社のカルチャーに合った形で育成できる可能性が見えてきました。

プログラムの概要

本プログラムは、経営者とCFO候補者の3者トライアングルで構成されています。プログラムは1年間にわたり、以下のステップで進行します。

STEP① マインドリセットと目的ベクトル共通化

- 経営者向け: 経営戦略や事業課題の整理を行い、マインドを新たにします。
- CFO候補者向け: ベンチャー企業の特性について理解を深めます。

STEP② 計画的なインプット実践

CFO候補者は、経営管理や企業価値向上に関する基本知識を習得します。

STEP③ 計画的なアウトプット実践

実務経験を通じて、学んだ知識を業務に活かし、成果を上げられるようにします。

この一連の流れを通じて、経営者やCFO候補者との個別コンサルティングを行い、適切な方向修正を実施しながらプログラムを進めます。また、1on1コーチングを通じて心理的サポートも提供し、持続可能な成長を支えていきます。

プログラムの特徴

1. カルチャーフィットな人材育成: 既に自社の文化に合った人材がCFOへと成長するため、長期的なコンサルティング体制が整えられます。
2. 業務アウトプット重視: 実際の業務において得た知識を活用しながら、スキルを身につけます。
3. ノウハウの内製化: 蓄積した知識と経験を社内に留め、社員全体のスキルアップにつなげます。