岩手で開催されたマーケティング事例研究会の詳細
2023年10月、岩手県盛岡市のアイーナ・いわて県民情報交流センターで、ステルスマーケティング対策をテーマにした「マーケティング事例研究会Vol.3〜ステマ対策完全ガイド in 岩手〜」が開催されました。このイベントは、株式会社CARTA MARKETING FIRMと株式会社ファーストサウンド、杜陵高速印刷株式会社が共同で進めるLDXプロジェクトの一環です。
イベント概要とスケジュール
イベントは、10時に受付が始まり、平賀 大地氏(CARTA MARKETING FIRM)が挨拶を行った後、第一部では2023年10月施行のステルスマーケティング規制に関する基本知識やケーススタディが紹介されました。続く第二部では、ハイレベルなパネルディスカッションが行われました。
第一部: 基本知識・ケーススタディ
平賀氏はステルスマーケティング規制の内容について解説し、2024年に改定される景品表示法の重要性を指摘しました。依然として多くの企業がこの規制に無理解である中、どのように広告とPRを効果的に明示するかが問われました。参加者は具体的な投稿例を通じて、自社のマーケティング活動がどのように規制に引っかかる可能性があるかを知る機会を得ました。
彼は、例えば「広告」や「PR」といった文言を明確に記載していない場合や、表示方法が消費者にとって不明確な場合に、それが「不当表示」に該当することを強調しました。この部分の説明は、多くの参加者にとって非常に有意義でした。
第二部: パネルディスカッション
続いて、フリーアナウンサーの幡谷 明里氏をゲストに迎え、パネルディスカッションが行われました。幡谷氏は、自身の経験に基づくSNSマネジメントの実践的アプローチを語りました。「信用できる広告代理店からのPR案件を使用する」ことや、SNSへの投稿内容は夫に確認してもらうことで、リスクマネジメントを徹底していると述べました。
また、幡谷氏は「投稿の初めの3秒で注意を引くことが非常に重要」とし、さまざまな本数の投稿におけるアプローチの工夫について話しました。特に、多数の画像をアップロードすることがユーザーの滞在時間を延長し、結果的に発見タブに表示される確率を高めることに繋がるという見解が印象的でした。これにより、参加者たちは実際のSNS運用に役立つ知識を得ることができました。
結論と今後の展望
質疑応答では、登壇者が具体的な事例を交えながら自身の意思を伝え、参加者からのフィードバックもあり、「具体的な事例が役立った」との声が寄せられました。これにより、参加者は今後のステルスマーケティングに対する理解を深める良い機会となりました。
LDXプロジェクトは今後も、マーケティングの知識を広く共有し、デジタル人材の育成に努めていく所存です。地域の企業や自治体がデジタル化を進めることは、今後の経済環境においてますます重要になっていくでしょう。