日本蓄電池株式会社とデジタルグリッド株式会社が共同で、岐阜県羽島市足近町に設置した系統用蓄電施設「NC羽島市足近町蓄電所」が、2026年1月3日から需給調整市場向けに運用を開始しました。これは、日本の電力需給の安定性を向上させることを目指した重要なプロジェクトです。
この蓄電施設は、1,988kWの定格出力を持ち、8,146kWhの蓄電容量を持つシステムであり、電力需給の変動を吸収し、平準化する役割を果たします。地域の電力供給を安定化させるための重要なインフラとなり、再生可能エネルギーの利用拡大を支えるモデルケースとして位置づけられています。
蓄電池の重要性
再生可能エネルギーの普及が進む中で、電力需給の変動調整は日本のエネルギーシステムにおいてますます重要な課題となっています。例えば、太陽光発電は発電量が天候に左右されるため、電力の供給と消費のタイミングがズレやすいのです。そこで蓄電池が果たす役割は極めて重要で、発電と消費の時間的なギャップを埋めることで、システムの安定性を高めることができます。また、電力市場の高度化を支える基盤ともなります。
本プロジェクトでは、日本蓄電池がプロジェクト全体の開発や運用、現場管理を担当し、デジタルグリッドはその強みであるデジタルグリッドプラットフォームを活用したアグリゲーションや需給調整市場への参入支援を行っています。この協力によって、技術、運用、そして市場を含む三位一体のアプローチにより、持続可能な電力調整モデルの構築が期待されています。
今後の展望
日本蓄電池は、今後さらなる系統用蓄電所の展開を全国規模で推進する予定です。具体的には、JEPX(日本卸電力取引所)や需給調整市場、容量市場との連携を図りながら、地域エネルギーモデルの確立を目指します。また、デジタルグリッドとの協業により、再生可能エネルギーを安定的に活用し、脱炭素社会の実現に寄与していく所存です。
企業概要
代表:漆原秀一
所在地:東京都千代田区霞が関3-2-5霞が関ビルディング13階
事業内容:系統用蓄電池施設の開発・運用
URL:
nipponchikudenchi.co.jp
代表:豊田祐介
所在地:東京都港区赤坂1-7-1赤坂榎坂ビル3階
事業内容:電力・環境価値取引プラットフォーム「DGP」の運営
URL:
digitalgrid.com