茨城大学とスタートアップが連携
2025-06-25 13:28:50

茨城大学とスタートアップ企業、原子力分野の発展を目指す包括連携協定を締結

茨城大学と株式会社みらい創造インベストメンツの協力



2023年6月4日、国立大学法人茨城大学の原子科学研究教育センター(RECAS)と株式会社みらい創造インベストメンツは、原子力分野における人材育成及びスタートアップ創出に関する包括連携協定を締結しました。今回の協定は、原子力産業の発展を促進し、地域の活性化を目指すもので、特にグローバル市場をターゲットにした大学発スタートアップの創出に重きを置いています。

原子科学の共創拠点



茨城大学RECASは、茨城県東海地域の持つ教育研究ポテンシャルを活かし、「原子科学の共創拠点」の構築を目指しています。2024年4月1日の設立を予定しており、放射線安全や応用原子科学、次世代革新炉の3つの専門部門が設けられます。加えて、社会や地域の課題解決に向けて、プロジェクトの企画・立案を支援する「社会/地域課題共考解決室」を設置する予定です。これにより、様々なステークホルダーとの連携を図り、持続可能なエネルギー社会の実現を進めています。

協力体制の概要



みらい創造インベストメンツは、茨城大学の応用理工学の野田中伸厚教授と連携し、原子力発電所の廃炉技術や除染技術のデジタルツイン技術に関する研究の事業化を支援しています。具体的には、研究成果をスタートアップに活かすためのアドバイザーとして働きかけています。このような協力関係をさらに強化することで、茨城県内の原子力分野の活性化に寄与することを目指しています。

具体的な取り組み内容



両者の協定に基づく連携の一端として、以下の具体的な取り組みが計画されています。

茨城大学RECASの取り組み


1. みらい創造インベストメンツとの共同研究開発。
2. 研究者の専門性に関する情報提供。
3. 原子力関連企業への技術支援。
4. 若手研究者に対する実務経験の提供。
5. 人材育成事業の連携。

みらい創造インベストメンツの取り組み


1. 研究成果の事業化支援。
2. 資金調達や助成金獲得の支援。
3. 知的財産に関する助言。
4. グローバルな技術トレンド情報の提供。
5. 人材育成事業への関与。

みらい創造インベストメンツについて



株式会社みらい創造インベストメンツは、2014年の創業以来、研究開発型スタートアップの育成に注力してきました。特に、創業前から事業拡大までの伴走支援を通じて、技術の社会実装を促進しています。2016年には東京工業大学との連携協定を締結し、数々のスタートアップへの投資を行い、これまで4社の上場と4社のM&Aを実現しています。

さらに、大学発の新たな産業創出プログラムや地域のスタートアップエコシステムの構築にも取り組んでおり、NEDOが主催する「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業」にも参加中です。中小機構やつくば研究支援センターなどとの協定を通じて、スタートアップを取り巻くエコシステムの形成を進めており、原子力分野の専門人材育成にも貢献しています。

まとめ



茨城大学とみらい創造インベストメンツの提携は、地域の原子力産業の発展を促進する重要なステップです。今後の連携を通じて、原子力分野の新しいスタートアップの創出と人材育成に期待が寄せられています。


画像1

会社情報

会社名
株式会社みらい創造インベストメンツ
住所
東京都港区芝浦三丁目3番6号東京科学大学キャンパス・イノベーションセンターINDEST 301
電話番号
03-6311-6958

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。