マリ、資金調達の意義
2022-01-20 09:00:04
株式会社マリが新たな睡眠時無呼吸症候群治療機器の開発に資金調達を実施する意義とは
株式会社マリが取り組む睡眠時無呼吸症候群の課題
株式会社マリ(MaRI, Co., Ltd.)は、先日、医療機器開発のためのシリーズAラウンドにおいて、MedVenture Partners、京都大学イノベーションキャピタル、グローバル・ブレイン(キリンCVC)からの資金調達を行いました。この増資により、同社は睡眠時無呼吸症候群(SAS)へのアプローチをさらに加速させることを目指しています。
睡眠時無呼吸症候群とは?
SASは日本国内において約500万人が治療を必要としていますが、患者は自覚症状がほとんどなく、治療が進まないという現状があります。SASは無理解の中で高血圧や動脈硬化を引き起こし、それがさらに進むと心不全や脳梗塞といった重篤な疾患へとつながる可能性があります。治療法として最も一般的な持続陽圧呼吸療法(CPAP)は、多くの患者にとって使いにくく、治療の継続に課題があることも大きな問題です。
非接触診断と治療の利点
マリは、睡眠時無呼吸症候群に対する新しい治療法の開発に取り組んでいます。具体的には、ミリ波レーダーなどの非接触センシング技術を活用し、患者への負担が少ない診断と治療を行うことを目指しております。これにより、患者が快適に受けられる治療法の提供が期待されます。
現在、同社は新しいSAS治療機器の臨床研究を進めています。資金調達によって、独自技術を用いた治療ソリューションの確立が進むと同時に、医療機器としての薬事承認に向けた治験の準備も行っています。
株式会社マリの基本情報
マリは、2017年に設立され、睡眠呼吸障害の診断や治療に特化した医療機器の開発を行っています。本社は京都市に所在し、日々技術開発に注力しています。また、ミリ波レーダーを活用した非接触ヘルスケアモニターの開発も行っており、医療の進展に寄与することを目指しています。
マリの取り組みは、多くの患者に対する新しい希望を提供するものです。SASへの理解が深まる中、同社の技術が医療にどのような変革をもたらすのか、今後の動向から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社マリ
- 住所
- 京都府京都市下京区中堂寺粟田町91京都リサーチパーク9号館104号室
- 電話番号
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075-315-8997