高校生のSNS利用実態調査
スタディプラス株式会社が実施した全国の高校生を対象にした「SNSに関する調査」の結果が発表されました。この調査は2024年7月22日から26日にかけて行われ、1,401名が参加しました。
調査の主なトピックス
主要SNSの利用頻度
調査によれば、主要SNSであるLINE、X、TikTok、Instagramの利用状況が明らかになりました。興味深いことに、XやTikTokのユーザーの約3割は「投稿しない」と回答したのに対し、Instagramでは「投稿する」という回答が4割を超えています。これにより、Instagramが他のSNSに比べて投稿活動が活発であることが分かります。
LINEは「家族との連絡のため」に利用されていることが最も多く、Instagramは「友達の近況や情報を得るため」とした利用傾向が顕著でした。対照的に、XやTikTokでは「自分の興味のある情報を得るため」が多く、情報収集が主目的となっています。
アカウント保有数の傾向
SNSアカウントの保有数に関しても調査が行われ、特にInstagramではアカウントを複数保持する割合が26.1%と最も高い結果を示しました。一方で、他のSNSでも4つ以上のアカウントを持つ割合が上昇していることから、高校生のSNS運用が多様化していることが窺えます。
鍵アカウントの保持状況
調査の結果、約9割の高校生がInstagramで鍵アカウントを持っており、さらに半数以上が鍵アカウントのみを運用しているという事実も興味深いです。XやTikTokも鍵アカウントを持つ傾向があり、その利用状況には依然としてプライバシーを重視する意識が見受けられます。
最も頻繁に使われるSNS
最も多く利用されているSNSはLINEで、その利用率は39.8%に達しています。TikTokはわずか4.2%にとどまる結果となっており、この数字は高校生の日常生活におけるSNS利用の図式を示しています。LINEの利用時間が短いことは、その主な利用目的が家族との連絡に特化しているからと考えられます。
新興SNSの利用状況
新たに登場したSNS「BeReal.」の利用が約3割にのぼる一方で、同じく新興の「Threads」の利用者はわずか5.3%にとどまり、学生たちの中では「他のSNSで十分」との意見が強いことが浮かび上がりました。
進路選択におけるSNS活用
進路選択の情報収集においては、公式アカウントからの情報が特に重視されています。インフルエンサーからの情報よりも、大学公式アカウントを活用する姿勢が伺え、大学や教育関連の発信が進路選びに重要な役割を果たしていることが分かります。
結論
今回の調査結果から、高校生のSNS利用は多岐にわたることが明らかになりました。特にInstagramが鍵アカウントを通じてプライバシーを保ちながらも活発に利用されている点や、進路選択における公式情報の重要性など、現代の若者の生活スタイルに合ったSNS利用の傾向が見えてきます。引き続き、スタディプラスは高校生のリアルな声を探求し、類似の調査を進めていく予定です。
調査の詳細については、
Studyplusトレンド研究所の公式サイトをご覧ください。