近畿大学附属小学校では、2025年10月7日(火)に、五年生99人を対象に模擬裁判の体験プログラムを実施します。場所は、大阪府東大阪市にある近畿大学東大阪キャンパスの法廷教室です。このプログラムは、近畿大学との連携授業として行われ、児童たちが裁判官や弁護人、検察官などの役割を担い、実際の裁判を模擬体験します。
このような取り組みは、ただ単に法律を学ぶのではなく、物事を多面的に考える力を育むことを目的としています。心情や背景を理解することで、子どもたちは柔軟な思考力や探究心を養うことができます。模擬裁判を通じて、法律や裁判の意義を学び、また、社会の一員としての自覚も促されるのです。
今回の模擬裁判は、大阪高等裁判所の法廷を再現した教室で行われ、子どもたちは裁判の各役割を演じながら、訴えや主張をしっかりと聞き取り、「有罪」か「無罪」かをグループで話し合う機会を持ちます。この過程で、意見の相違や弁護活動の難しさを体験することで、自分たちの見解を深めることができるのです。
講師として、近畿大学法学部の教授、辻本典央氏が参加し、法律に基づいた判決や、犯した罪に対する責任について解説します。モジュールは、子どもたちに物事を多角的に捉え、より客観的に見る力を示し、探究心を掻き立てる内容となっています。
また、5年生はこの模擬裁判を受けた後、10月末に予定されている東京学習旅行で最高裁判所の見学を行います。このため、法律についての知識を事前に得ることは、今後の学習を深める助けになるでしょう。
模擬裁判という貴重な経験を通じて、児童たちは法律や裁判の意義について考え、倫理観を育んでいきます。このような活動が、今後の社会科の学習や、三権分立の理解につながることは間違いありません。
【開催概要】
開催日時:2025年10月7日(火)13:00~14:45
場所:近畿大学東大阪キャンパスB館10階法廷教室
対象:近畿大学附属小学校5年生99人
講師:提本典央氏(近畿大学法学部法律学科教授)
【講師プロフィール】
辻本典央氏は刑事法を専門とし、犯罪捜査や刑事裁判について幅広い知識を持つ教育者です。学生たちに法律の重要性を伝え、彼らの将来にわたる育成を支えている存在です。この模擬裁判を通じて、子どもたちが法的な視点を持つことの大切さを身をもって体感できることを願います。