認知症の当事者と共に歩む、新たな未来
株式会社テコデコドリーム研究所(本社:東京都大田区、代表取締役:池尾里香)は、経済産業省が主導する「オレンジイノベーション・プロジェクト」において、昨年度に続き、実践企業としての採択を受けたことを発表しました。このプロジェクトは、地域におけるヘルスケア産業の基盤を強化し、認知症の当事者が自分らしく生活できる社会の実現を目指しています。
プロジェクトの背景と目的
現在、日本では認知症や軽度認知障害(MCI)の高齢者が増加しており、2040年にはその数が約1,200万人に達すると予想されています。このような中で、テコデコドリーム研究所はNPO法人ソサエティ・オブ・キャリアコンサルタント(SOCC)と協力し、認知症当事者のニーズを反映した製品やサービスの開発に取り組んでいます。
「オレンジイノベーション・プロジェクト」は、認知症の人々が主役となり企業や社会と関わり、自らのニーズに基づいた製品やサービスを通じて共生社会を築くことを目指しています。これにより、当事者が持つ真の声を大切にし、その声に基づいた開発を進める仕組みを創り上げています。
我々の活動と成果
テコデコドリーム研究所は、2024年から2025年度にかけて「オレンジイノベーション・プロジェクト開発製品展示会」に連続出展し、顧客との接点を広げています。2024年9月にはイトーヨーカドーアリオ北砂店や大和市文化創造拠点シリウスで、続いて2025年1月にはイオンモール与野、同年5月には丸の内三井住友銀行東館1Fアースガーデンでの出展を予定しています。また、大和市文化創造拠点シリウスでは当社の公式キャラクター「デコポン」が来場者と直接交流し、製品の魅力を伝えることができました。
来場者からの貴重なフィードバックも多数いただいており、これらの意見は今後の製品開発に活用していく予定です。
人生まるごと回想アルバムとは
当社の主力商品である「人生まるごと回想アルバム」は、高齢者がご家族と共に懐かしい写真を見つつ思い出を語り合うことで、記憶を蘇らせ、自信や活力を取り戻す手助けをします。このアルバムは、アメリカの精神科医ロバート・バトラー氏により提唱された心理療法「回想法」のノウハウを取り入れており、懐かしい経験を通じて心が穏やかになることが期待されています。
特にこのアルバムは、思い出を共有すること自体が家族の絆を深め、かけがえのない時間を育むという特長があります。当社は「心療回想士」の資格を持つ専門家によって、認知機能の維持に役立つ製品として「人生まるごと回想アルバムTEKODEKO RECOLLECTION」を販売しています。この商品は、家庭の歴史を残しながら、家庭のフォトスタンドとして使用することもできます。
今後のビジョン
テコデコドリーム研究所は、さらに多くの認知症当事者とその家族が自分らしく生きられる未来を実現するため、引き続き新しい製品やサービスの開発に努めていきます。私たちの活動はただの記憶の記録だけでなく、呼び起こされる思い出を通じて、心豊かに生きることを可能にするさまざまな挑戦です。
公式サイト:
テコデコドリーム研究所
私たちの日々の活動は認知症当事者とその家族に寄り添いながら、共生社会の実現に向けて進んでいきます。多くの皆さまのご支援を賜ることで、次のステージへと進むことができると信じています。