AXLBIT、DIS、大塚商会との協業でクラウド流通を革新
KDDI関連会社のAXLBIT株式会社(以下AXLBIT)が、ダイワボウ情報システム株式会社(DIS)と株式会社大塚商会から出資を受けることを発表しました。この取り組みは、クラウド流通における業界標準プラットフォームの構築を目指すもので、今後の業界全体の発展に寄与することを期待されています。
クラウド市場の背景
近年、SaaS(Software as a Service)やその他のクラウドサービス市場は急速に拡大しています。この成長に伴い、流通の効率化と業界内での標準化が強く求められるようになりました。AXLBITは、契約・課金管理ソリューション「AXLGEAR」とSaaS支援プラットフォーム「AXLBOX」を通じて、契約管理数が累計50万社に上る企業情報を管理する実績を築いてきました。これまでの取り組みを基盤に、クラウド流通のさらなる発展を目指しています。
提携の目的
今回の出資により、AXLBITはDISおよび大塚商会と連携を強化し、両社の知見と提案を取り入れた新たなシステム開発を進めていく方針です。特に、DISが持つ約1万9,000社の販売パートナー網と、140万社の顧客基盤を持つ大塚商会のリソースを活用し、クラウドサービスの流通に関するプラットフォームの標準化を図ることを目指します。
会社のコメント
この提携について、大塚商会の代表取締役社長 大塚裕司氏は、ITを活用した業務支援を通じてお客様の課題解決を図ってきた会社の立場から、独自の開発を避け、業界の発展に寄与するための重要なステップであると述べています。
一方、DISの代表取締役社長 松本裕之氏も、この出資を単なる資本参加に留まらず、業界全体の持続可能な発展と技術革新への貢献と捉えているとのこと。AXLBITの持つ先進の技術と、各社の知見を融合させることで、有益な標準プラットフォームの実現を確信しているとしています。
今後の取り組み
AXLBITは、業界全体と共に築くオープンで透明性のある基盤づくりを第一歩とし、流通の標準化を進め、さまざまなプレイヤーとの共創を目指します。また、将来的には分断された流通チャネルや契約形態を統一するための組織設立も視野に入れています。これにより、クラウド業界全体の健全で持続可能な成長を支える共通基盤の構築を目指します。
企業情報
【AXLBIT株式会社】
- - 所在地: 東京都港区白金 1-27-6
- - 事業内容: 課金管理システムの開発・販売、アプリケーションプラットフォーム運営、クラウドサービス運営支援
- - URL: AXLBIT
【ダイワボウ情報システム株式会社】
- - 所在地: 大阪市北区中之島3-2-4
- - 事業内容: パソコン及びその周辺機器・ソフトウェアの販売
- - URL: DIS
【株式会社大塚商会】
- - 所在地: 東京都千代田区飯田橋2-18-4
- - 事業内容: システムインテグレーション、ソフトウェア販売、受託ソフトの開発等
- - URL: 大塚商会
AXLBITの冒険が、クラウド流通の未来にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目です。