水を守るファッション
2024-03-13 12:00:02
ファッションで水を守る「TRUE BLUE TEXTILE」プロジェクトが始動
「TRUE BLUE TEXTILE」プロジェクト始動
日本の繊維・アパレル業界は長年にわたり、大量の水を使用した生地の染色工程が問題視されてきました。水質汚染や環境負荷が世界的な課題となる中、京セラが新たなプロジェクト「TRUE BLUE TEXTILE」を発表しました。このプロジェクトは、「水をまもるために、まとう」というコンセプトのもと、従来のアパレル業界の社会問題に向き合う取り組みです。
プロジェクトの概要
「TRUE BLUE TEXTILE」は、日本一の水質を誇る高知県・仁淀川の水を利用し、水面の柄を印刷した特別なファブリックです。この生地は、京セラが開発したインクジェットプリンター「FOREARTH」を使用しており、水の使用量を極限まで削減することに技術的に成功しています。泥水や化学薬品ではなく、清らかな水を連想させるデザインにより、美しい服を着ることで環境保護を意識することができるのです。
助けを待つ業界
繊維・アパレル業界の厳しい現実は、単なる資源の廃棄に留まらず、他にも深刻な問題を抱えています。具体的には、在庫過多による不要な廃棄物の発生や、製造過程での水質汚染が挙げられます。このプロジェクトを通じて、業界全体の意識を高め、より持続可能な未来に向けた行動を促すことを目指しています。
「TRUE BLUE TEXTILE」ドレスの展示
このプロジェクトに賛同する多くの著名デザイナーたちが参加し、特別なドレスが制作されました。その中には、「ANREALAGE」の森永邦彦氏が手掛けた作品も含まれています。3月16日と17日には東京渋谷PARCO、3月22日から24日には京都市京セラ美術館で展示されます。
参加しやすい活動
さらに本プロジェクトでは、参加者が先着順で「TRUE BLUE TEXTILE」を無料で受け取れる機会も提供されます。これにより、多くの人々がこの取り組みへの支持を示し、繊維業界の社会問題について考えるきっかけを持つことができます。
水質保護への取組み
仁淀川の水質は、国土交通省の調査によって評価されており、その評価は10年間で8回も日本一に選ばれました。この美しい水を守るための衣服を持つことは、私たち自身が環境に優しい選択をする一歩です。
世界水の日の意義
また、3月22日は「世界水の日」として知られ、水の重要性とその持続可能な管理についての意識を高める日です。繊維・アパレル業界が直面する課題を解決するための新しい動きとして、『TRUE BLUE TEXTILE』にぜひ注目してほしいと思います。ファッションを通じて、私たちが日々できる環境保護の活動への参加を促していくことが重要です。
このプロジェクトは、未来の環境を守るための新しい一歩です。この先、どのように発展していくのか、ますます楽しみです。
会社情報
- 会社名
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京セラ株式会社
- 住所
- 京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地
- 電話番号
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