自動運転技術の精度向上に貢献!NITEが慣性測定装置の校正事業者を国内初認定
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2024年11月11日、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社を、国際規格ISO/IEC 17025に適合する慣性測定装置の校正事業者として国内で初めて認定しました。
慣性センサーは、自動車分野では横滑り防止装置などに使われています。自動運転技術の実現には、より高度な車体の制御が必要となり、慣性センサーの正確さが求められます。そのため、慣性測定装置が示す角速度などの正確さが鍵となります。
NITEがトヨタテクニカルディベロップメント株式会社を認定したことで、国内自動車メーカーは、国際的に信頼性の高い校正事業者による校正を国内で受けることが可能となり、自動運転技術の開発が促進されることが期待されています。
慣性測定装置とは?
慣性測定装置(IMU: Inertial Measurement Unit)とは、3次元の慣性運動を検出する装置です。角速度と加速度を高精度に計測し、計測結果を利用することで、人やモノの運動状態や姿勢を測定することができます。
NITEとは?
NITEは、経済産業省所管の行政執行法人として、工業製品の安全や品質に関わる経済産業省の業務を技術面からサポートし、産業の発展に貢献しています。製品安全・化学物質管理・バイオテクノロジー・適合性認定・国際評価技術の5つの事業分野において、関係省庁との連携のもと、各種法令に基づく業務や審査などを実施しています。
自動運転技術への貢献
今回の認定は、日本の自動運転技術開発を加速させる上で大きな一歩となります。NITEは今後も、自動車業界の技術革新を支援し、安全で安心できる社会の実現を目指していきます。