Salesforceが「Agentforce for Marketing」を日本市場に投入
株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)が、自律型AIエージェント「Agentforce for Marketing」を日本市場に向けて、2023年3月25日より提供することを発表しました。この新しいプラットフォームは、マーケティング担当者の業務の負担を軽減し、生産性を向上させることを目的としています。
マーケティング環境の変化
テクノロジーの進展とともに、顧客とブランドの関係性は劇的に変化しています。顧客が求める体験の質が高まる中、企業はただ顧客を獲得するだけでなく、顧客エクスペリエンス全体に責任を持つ必要があります。しかし多くの企業が抱えるのは、求められるパーソナライズの実現に向けたリソース不足です。顧客は、接触した担当者にかかわらず一貫した対応を期待する一方で、企業側は豊富なデータを持ちながらもそれを上手に活用できていないのが現状です。
Agentforceによる解決策
Agentforce for Marketingは、企業向けのデジタル労働プラットフォームを活用したAIエージェントです。これにより、統合されたデータを基にエンドツーエンドでキャンペーンをサポートし、マーケティング業務の効率を大幅に向上させます。具体的には、生成AIと予測AIを用いた高信頼性のエージェントが、ビジネス目標に基づいてキャンペーンの分析、生成、パーソナライズ、最適化を行います。これによって、マーケティング担当者はより能動的に業務を進めることができ、時間の節約と生産性向上が実現します。
提供される機能
Agentforce for Marketingには、以下の機能が含まれています。
1. キャンペーン作成
マーケティング担当者が設定した目標に応じて、ガイドラインの作成やターゲットの特定、メールやランディングページの初稿作成などを支援します。継続的にパフォーマンスを分析し、KPIに基づいて最適化を提案します。
2. パーソナライゼーション
顧客のプロファイルに基づき、それぞれに最適なコンテンツや製品を自動提供することで、より効果的な1対1のパーソナライズを支援します。
3. ペイドメディアの最適化
パフォーマンスが低い広告を自動的に特定して一時停止し、最適化の提案を行います。自動作成された目標に基づいて指標を調整することで、より効果的にペイドメディアを管理できます。
価格と利用条件
これらの機能の利用は、Marketing Cloudの各エディション(GrowthまたはAdvanced)を契約している方が対象です。価格は一つの会話につき240円からで、ボリュームディスカウントが適用されます。
今後の展開
今後、ロイヤルティプログラムの管理機能なども日本で展開予定です。これにより、マーケティング活動がさらに強化されます。
強力なパートナーシップ
Salesforceは、日本市場への導入を成功させるために多くのパートナー企業と協力しています。これにより、顧客は最新の機能をスムーズに活用できるようサポートが行われます。
まとめ
Salesforceが提供する「Agentforce for Marketing」は、マーケティング担当者の強力な助っ人となることでしょう。AIを活用し、効率的な業務運営を実現するこのプラットフォームは、今後のマーケティング戦略において重要な役割を果たすと期待されています。