オムロンが男性育休の取得率向上に成功
オムロン株式会社(本社:京都市下京区)は、男性社員の育児休暇取得に関する素晴らしい成果を上げています。2022年度からの2年間、男性社員の育児休業の平均取得日数が2カ月以上となり、取得率は初めて66%を記録しました。この実績は、製造業の平均だった30.2%の2倍以上の数字です。
イクメンの日と取得状況
10月19日は「イクメンの日」、この日をきっかけに日本全体の男性の育児休業取得率が注目されています。厚生労働省による「令和5年度雇用均等基本調査」では、全国の企業での男性育休取得率が30.1%と報告されており、過半数の取得者は1カ月未満の休業期間でした。それに対しオムロンの2023年度の男性育児休業取得率は66%(133名)、前年度比で1.6倍増加したことが報告されています。平均取得日数は62.6日にも達しました。
両立支援の取り組み
オムロンは、長期ビジョン「Shaping the Future 2030」に基づき、従業員が良好な仕事環境を享受できるよう様々な施策を設けています。特に、男性育児休業が取得しやすい環境づくりに力を入れています。昨年には、CHRO(最高人事責任者)からのメッセージを発信し、経営基幹職への意識改革や全社員への育休ガイドブックの提供などで、育休を取得することが当たり前という文化を醸成しました。
育児休業取得者の経験談をシェアするワークショップも開かれており、これらの取り組みが取得率向上につながっています。男性社員が育児休業を取得する際には、計画シートを作成し上司と意向確認の面談を実施。個別相談窓口も設けられ、不安をサポートする体制が整っています。
多様な休業制度の整備
オムロンでは、男性育休支援だけでなく、様々なライフイベントに対応した環境整備を行っています。こどもが2歳の3月末まで育休を取得できる「育児支援制度」や、配偶者の転勤に伴う転居休職ができる「キャリア・リエントリー制度」、365日以内に介護休職が取れる「介護支援制度」なども用意されています。これにより、従業員は仕事と生活の両立を図りながら働き続けることができます。
認定マークの取得と評価
オムロンは、2008年に厚生労働省から「次世代認定マーク(くるみんマーク)」を取得し、2015年には仕事と介護を両立する職場環境を整備する企業として「トモニンマーク」をも取得しました。また、男性育休に加えて女性活躍を支援する制度の推進が評価され、2024年3月には通算6度目の「なでしこ銘柄」に選定される見込みです。
未来に向けて
オムロンは「会社と社員の新しい関係」を築くため、引き続きダイバーシティ&インクルージョンを進めていき、多様な人財を引き付けて個々の能力を最大限に発揮できる環境を整えていきます。企業理念の実践を通じて、社会課題の解決にも貢献し続けることでしょう。
オムロンについての詳細や最新情報は、
オムロン公式ウェブサイトをご覧ください。