鹿児島銀行とフューチャーアーキテクトが新融合融資支援システム共同開発へ

鹿児島銀行とフューチャーアーキテクトが新たな融資支援システムを開発

鹿児島銀行とフューチャーアーキテクト株式会社は、2025年6月から新しい融資支援システム「次世代KeyMan」の開発に共に取り組むことを発表しました。これにより、業界におけるデジタル変革が進むことが期待されています。

新融資支援システム「次世代KeyMan」の背景

鹿児島銀行は、2024年度からスタートする「第9次中期経営計画」において、「データ活用と業務効率化による生産性向上」を重視しています。その中で「行内システムの最適化・連携強化」を掲げ、既存の融資支援システムを見直し、優れた機能の追加を目指す取り組みを行ってきました。このたびの共同開発により、これまでの「KeyMan」の進化版が誕生することになるのです。

フューチャーアーキテクトとの長年のパートナーシップ

フューチャーアーキテクトは、2002年から鹿児島銀行のIT戦略パートナーとしての役割を果たし、融資業務の情報の集約や効率化を実現してきました。今回の「次世代KeyMan」では、これまでの「KeyMan」に加え、全国30以上の地域金融機関に導入された「FutureBANK」の実績を融合させ、より高機能で統合的なシステムへの進化を遂げます。

システムの特徴と利点

「次世代KeyMan」では、現在の「KeyMan」で運用されている「融資支援」「営業支援」「ローン管理」の各システムを統合します。これにより、作業効率の向上が図れるだけでなく、APIを通じて内部および外部のシステムとのシームレスなデータ連携が実現します。さらに、AIエージェントを利用したリアルタイム分析も実施され、融資業務に必要な信用リスク対策や与信判断の向上につながります。

フューチャーアーキテクトは、この新しいアーキテクチャの刷新により、渉外・融資支援業務の効率化を進め、その結果としてサービスの質を向上させることを狙いとしています。金融業界におけるデジタル変革は、これからの競争環境において非常に重要な要素となります。

今後の展望

フューチャーアーキテクトは、金融分野にとどまらず、物流、製造、エネルギーなど多岐にわたる業界でもデジタルトランスフォーメーション（DX）を進めています。新たなサービスの創出や顧客のニーズに応える施策を通じて、企業の経営戦略や社会課題の解決を目指し、これからも積極的に取り組んでいく姿勢を示しています。

FutureBANKについて

「FutureBANK」は、複数の地域金融機関へのシステム提供とコンサルティングサービスを融合させた業務系ソリューションです。顧客データベースを基に、融資業務だけでなく、営業管理や契約管理、収益管理、生産性分析などを包括的にサポートするシステムとなっています。

フューチャーアーキテクト株式会社の金融サービス事業部における高野さんへの問い合わせが可能で、詳細については公式ウェブサイトにアクセスすることができます。