アークエッジ・スペースがD-Orbitと契約
株式会社アークエッジ・スペース(以下、アークエッジ・スペース)は、イタリアに本社を置くスペースロジスティクス企業D-Orbit S.p.A.(以下、D-Orbit)との間で複数衛星の打上げおよび軌道投入にかかる契約を締結したと発表しました。この契約により、アークエッジは2027年以降を見据え、さまざまな海上通信および観測ミッションを実施するための準備を進めることになります。
海上通信に向けた技術開発
アークエッジ・スペースは、これまでに6U衛星によるVHF Data Exchange System(VDES)や海洋状況の把握に向けた電波観測技術の実証を行うなどし、通信技術の高度化に寄与してきました。今回打ち上げる衛星は、VDES、衛星IoT、電波観測の3つの機能を持ち、単一の衛星プラットフォームに統合した「技術・事業実証衛星」となります。この衛星によって、より効率的な海上通信が期待されます。
ION Satellite Carrierの活用
D-Orbitが提供するION Satellite Carrierを利用することで、複数衛星の打ち上げを効率的に行います。このキャリアは、小型衛星を搭載し、軌道上で個別に放出することが可能であり、これにより衛星コンステレーションの展開において高い柔軟性と効率を実現します。アークエッジは、衛星開発を進行させる傍らで、打上げの手段を確保することで、さまざまな通信ミッションを統合した衛星コンステレーションの実証に取り組みます。
今後の弾みを期待
今後、アークエッジ・スペースは関係機関やパートナー企業と連携し、海上通信、船舶関連データの利活用、電波観測等の分野における衛星コンステレーションの実用化を推進していく方針です。このプロジェクトは、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)から委託されている「経済安全保障重要技術育成プログラム」に基づいて進行中であり、今後の展開が注目されます。
アークエッジ・スペースの企業概要
アークエッジ・スペースは、超小型衛星コンステレーションの企画から設計、量産、運用まですべてを手掛ける宇宙スタートアップ企業です。「衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を実現する」をビジョンに掲げ、地球観測、船舶向け衛星通信、光通信、低軌道衛星測位などさまざまなミッションに対応した衛星コンステレーションの構築を目指しています。また、月面活動に向けた衛星インフラの整備や深宇宙探査の実現にも取り組んでおり、宇宙の開発利用を促進する企業として注目されています。
企業情報:
- - 本社所在地: 東京都江東区有明一丁目3番33号 ドーム有明ヘッドクォーター3階
- - 代表取締役CEO: 福代 孝良
- - 設立: 2018年7月
- - 公式ウェブサイト: アークエッジ・スペース