視覚障がい者支援
2025-03-26 10:37:36

視覚障がい者のための新しいナビゲーション体験が新宿で実現

視覚障がい者の外出を支える新たな取り組み



新宿西口ハルクにおいて、視覚障がい者向けのナビゲーションサービスが始まります。このプロジェクトは、視覚障がい者の移動をより快適にするために開発された靴装着型振動ナビゲーションデバイス「あしらせ」と、視覚障がい者支援アプリ「NaviLens」の連携によるものです。東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」の一環として進められるこの取り組みは、視覚障がい者が自由に外出し、精神的な安心感をもたらすことを目指しています。

どのように機能するのか?


この新しいシステムは、屋外から館内への移動をシームレスにサポートします。「あしらせ」によって新宿西口ハルクまでの歩行を助け、到着後は「NaviLens」による音声ガイドでエレベーターやトイレ、目的の店舗までの案内が清晰に行われます。具体的には、次の2つの大きな機能があります。

1. 屋外移動のサポート
「あしらせ」は振動で方向を示し、利用者を目的地まで誘導します。

2. 館内移動の音声案内
館内では、特定のタグを読み取ることで、「NaviLens」が必要な情報を音声で提供します。エレベーターの位置やトイレ、各店舗の情報も的確に伝えられ、利用者は安心して行動できます。

これまでの課題解消に向けた一歩


視覚障がい者が日常的に抱える課題には、大型商業施設内での移動の難しさが含まれています。建物の入口を見つける苦労や、館内での目的地までのルートが不明なことは、外出を躊躇わせる要因となっています。この革新的な取り組みは、視覚障がい者が安心して商業施設を利用できるようにするための手段として期待されています。

期間限定の自由を体験


本サービスは2025年4月16日から12月14日まで、新宿西口ハルク内部で行われます。この期間中には、視覚障がい者向けの美容・メイク講座の体験会も予定されており、移動の自由に加えて、外出を楽しむ機会も提供します。

実装概要


期間: 2025年4月16日(水)~12月14日(日)
場所: 新宿西口ハルク(東京都新宿区西新宿1-5-1)

この取り組みによって、視覚障がい者が自ら行きたい場所にアクセスできるよう、スムーズな移動を実現します。館内には誘導員が配置されないため、自分で「ナビレンス」を活用し、自由に行動できるスキルが求められます。来るべき新しい社会で、視覚障がい者が自由に外出できる環境が整うことを願っています。

参考情報と企業背景


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Be Smart Tokyo: 東京都は、デジタル技術を通じて都民の日常生活をより豊かにするためのプロジェクトを進めています。

あしらせ: 2021年に設立された株式会社Ashiraseは、視覚障がい者の移動を支えるためのデバイスを開発しています。これからの成長と可能性に注目が集まっています。

NaviLens: スペインの新興企業が開発したこのアプリは、視覚障がい者のために設計され、位置情報や周囲の情報を音声で提供します。世界中での導入が進んでおり、特に公共交通機関での利用が盛んです。
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この新しい取り組みを通じて、視覚障がい者がより自由に、安心して外出できる世界が実現されることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社 Ashirase
住所
東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー 5F グロース虎ノ門
電話番号

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