新たな産学連携による半導体人材育成
株式会社東海理化、国立大学法人九州大学、株式会社AIST Solutions、一般社団法人OpenSUSIの4者は、秘密保持契約に依存しない「NDAフリーPDK」を活用した新しい半導体人材育成プロジェクトを始めました。このプロジェクトは、2026年度から本格的に展開される予定で、設計から実際のチップ製造までの一連の流れを実体験できる環境を提供します。
プロジェクトの背景
半導体産業は日本経済にとって重要な分野であり、特に即戦力となる人材の育成が急務とされています。しかし、従来の教育体系では、実際の製造プロセスに触れる機会が限られていました。そこで、NDAフリーPDKというオープンな設計環境を取り入れることで、学生や若手技術者がより実践的に学ぶことができる場を作り出そうというのが本プロジェクトの目的です。
プロジェクト概要
本プログラムは5年間の計画で、以下の主要な取り組みを含んでいます。
1.
ハンズオンセミナーの実施
九州大学で実施されたハンズオンセミナーでは、学生や若手技術者がNDAフリーPDKを用いて半導体設計から実チップ製造までを実際に体験しました。これにより彼らは、設計理論だけでなく、その実践的な部分をも学ぶことができました。
2.
実チップ製造の実施
東海理化の技術協力をもとに、設計投入から製造完了までの一連の工程を証明するために、実チップ製造が行われました。この実証実験により、参加者は設計だけではなく、製造工程の重要性を実感することができます。
3.
設計環境の整備
AIST SolutionsとOpenSUSIは、NDAフリーPDKを用いた設計が可能な環境を整備し、参加者が効果的に学べるようにサポートしています。
2026年度の展望
2026年度はプロジェクトが本格的にスタートする初年度と位置づけられており、以下のような取り組みが強化されます。
- - ハンズオン型半導体人材育成の継続
- - 実チップ製造と検証のための機会提供
- - 産学一体の実践的な教育モデルの構築
さらに、企業に対して試作チップへのロゴ埋め込みなどを通じて、プロジェクトの認知度向上と社会貢献活動を促進させ、半導体産業の未来を支える人材基盤を強化します。
参画者の募集
現在、本プロジェクトでは、半導体設計に興味がある大学生や高専生を始め、将来の新規事業に興味を持つ企業の方々も参加を募集しています。システムや内容についての問い合わせは、OpenSUSIの事務局までお知らせください。
この新しいプロジェクトは、半導体分野における教育と実装の結びつきを強化し、将来の技術者育成を進める重要なステップとして期待されています。