3DプリンタとARの革新「モケイプラス」
最近、アーク情報システムが新たに提供するサービス「モケイプラス」が話題を呼んでいます。このサービスは、3Dプリンタを用いて立体造形物を出力するだけでなく、その造形物にAR(拡張現実)技術を組み合わせることで、今までにない体験を提供します。
AR技術による新しい視覚体験
「モケイプラス」では、利用者が3Dプリントの申し込みを行った際に、CADデータ及び必要なメタデータをアップロードすることで、AR技術を活用した立体造形物を受け取ることができます。例えば、スマートフォンやタブレットを用いて、その立体造形物に関連する情報や映像を視覚的に体験できるのです。これにより、製品や展示物の理解が深まり、多様なシーンでの活用が期待されます。
さらに、特筆すべきは、1つの造形物に対して複数のデバイスから異なるAR情報を同時に表示させることが可能な点です。そのため、教育の場や展示会など、観客同士が異なる視点から体験を共有することができます。
高精度の造形技術
アーク情報システムは、Stratasys社製の高精度3Dプリンター(Objet EDEN 260S)を利用して立体造形物を出力します。これによって、細部にわたる高いクオリティの模型を制作することが可能です。例えば、分子モデルやカニの模型といった、様々な対象物を忠実に再現することができます。
対象とする市場
「モケイプラス」は製造業や博物館、さらには教育機関に至るまで、多くの分野に向けて展開されています。特に、試作品を手軽に作ることができるため、製造業者にとっては非常に価値のあるサービスと言えるでしょう。また、教育機関では、AR技術を使った教材作成に活用できる可能性も秘めています。
将来の展望
今後の展望として、アーク情報システムは3Dスキャンサービスによる3Dモデルデータの作成や、数値計算データの可視化を通じたVR表示も計画しています。これにより、さらに洗練された体験を提供することができるでしょう。
利用料金について
サービス利用の料金は、造形物に使用する樹脂の量に基づいて変動します。例えば、150gの樹脂を使用する場合、料金は37,500円(税別)となります。また、AR情報付加費用は、1ヶ月1,000円(税別)からとなっており、長期利用契約では割引が適用されます。
「モケイプラス」は、さまざまな業種に新しい可能性を提供するサービスです。興味のある方はぜひ、
モケイプラスの公式サイトを訪れてみてください。