相手が素直に動くための伝え方
2025年1月22日、フォレスト出版より大野晴己著『気持ちよく人が動く伝え方』が順次発売されます。本書は、「スピーチロック防止」研修の第一人者である著者が、相手からの反発を避け、望ましい行動を引き出すための伝え方に関するノウハウを解説するものです。
ハラスメント意識の高まりを受けて
近年、パワハラやモラハラといった問題への意識が高まり、多くの上司やリーダーは「相手に自分の意図を伝える」ことに苦しむ場面が増えてきました。クリアに伝えたいことがあっても、思い通りにがんばっても伝わらない、そんなジレンマを抱える管理職は少なくないでしょう。言い方や伝え方によっては、相手に心理的負担をかけ、行動を制限することにもなりかねません。その結果、組織全体へ悪影響が及ぶ可能性も考えられます。
企業の成長には、必要な情報やノウハウが部下やメンバーにきちんと伝わり、彼らが実行に移すことが不可欠です。もしそれが不可能であれば、経営は難航し、将来的には破綻という危機に直面するかもしれません。
スピーチロックを理解する
本書で特に重要な概念が「スピーチロック」です。これは簡潔に言うと、相手の行動を制限する言い回しのことです。例えば、指示やお願いをする際に過度に強調することで、相手にプレッシャーをかけ、逆にコミュニケーションが閉ざされてしまうという現象を指します。
「スピーチロックを防止する」アプローチを心掛けることによって、相手の反発を抑えながら、彼らをスムーズに望ましい行動へと導くことができるのです。著者は、その具体例として2013年のワールドカップ決定時における「DJポリス」の指導法を紹介しています。サッカー日本代表の勝利を祝うためのファンの熱狂に対し、彼は巧みな言葉で安全確保を促し、混乱を防ぎました。これは「スピーチロック」を意識せずには実現できない技術です。
管理職と親へのメッセージ
この著書は、特に管理職や親にとって必読の一冊となっています。部下を持つ管理職が抱える悩みや、自分の子どもに伝えたいことがうまく言えない親にとって、非常に役立つ内容が詰まっています。相手に理解を促し、行動を引き出すための具体的なテクニックを提供しており、ビジネスやプライベートの双方でその効果を発揮するでしょう。
本書の構成
本書は下記のような章で構成されており、段階を追ってスピーチロックについて深く理解できます。
- - はじめに
- - 第1章:「スピーチロック」とは?
- - 第2章:スピーチロックとヒューマンエラー
- - 第3章:スピーチロックを引き起こす言葉
- - 第4章:シチュエーション別の言い換え
- - 第5章:非言語表現の活用法
著者である大野晴己は、株式会社はあもにいの代表であり、パフォーマンス心理士として多くの研修を行っています。過去には、警察署によるDJポリス研修も担当し、その手法は全国で注目されています。
彼の豊富な経験から紐解かれる「相手を動かす」ためのテクニックは、現代に欠かせないスキルです。
書籍詳細
- - 書籍名:気持ちよく人が動く伝え方
- - 著者:大野晴己
- - ページ数:298ページ
- - 価格:1,980円(税込)
- - 出版社:フォレスト出版株式会社
- - 発売日:2025年1月22日(以降順次)
この画期的な本を手に取ることで、伝え方の新たな扉を開いてみませんか。