新潟・村上市のバイオ・リージョナル公園で自然の多様性を体感しよう

新潟・村上市さんぽくバイオ・リージョナル公園発足計画

新潟県村上市の山北地区で、5月から「さんぽくバイオ・リージョナル公園」が設立されることが発表されました。この公園では、地域の自然を「ありのまま」体験しながら、海や森、川、里を通じて「生物多様性」を発見できる新たな観光スポットとしての役割を果たすことを目指しています。

自然との深い関わり

村上市の桑川から大毎、府屋にかけて広がるエリアは、自然と人間との相互作用が長い歴史を持つ場所で、手つかずの自然環境が残されています。「さんぽくバイオ・リージョナル公園」の設立により、この地域でしか体験できない生態系や地域住民との関わりを大切にした周遊コンテンツも提案されています。「ブルー・ツーリズム」、「フォレスト・ツーリズム」、「グリーン・ツーリズム」といったプログラムに参加することで、訪問者は自らの目で地域の魅力を感じ取ることができます。

笹川流れの美しい海岸線

公園内には、海の浸食作用で作り出された奇岩や洞窟が連なる「笹川流れ」があります。この海岸線は、国指定の名勝および天然記念物に認定されており、独特な景観が楽しめます。透明度が高い海は魚介類が豊富で、カモメやハヤブサなどの野鳥も観察できる絶景ポイントとなっています。

訪れる人々には、笹川流れ観光汽船での船旅もおすすめです。40分間のコースでは、エメラルドグリーンの海、白砂、さらにはカモメへの餌付け体験など、様々なアクティビティが用意されています。

カヤックでの新しい楽しみ

笹川流れでは、カヤック体験もできます。国の名勝に指定された地域を、自らの力で漕ぎ進むことで、陸や船からでは味わえない迫力と一体感を体験できます。

自然と伝統の融合

山北地区では、鮭の自生や特有の漁法「コド漁」が行われており、350年以上の歴史を誇ります。この伝統的かつ地元ならではの漁法は、地域の食文化に大きな影響を与えています。また、晩秋になると多くの鮭が遡上する様子も見ることができ、自然と人間の繋がりを深く感じることができます。

夏のシーズンには、アユ釣り体験や、ホタル鑑賞など多様な自然体験が用意されており、地元の人々との交流も楽しむことができます。

文化の継承

村上市の山ぶどうジュースや手作り味噌、伝統の「しな布」など、地域に根付いた文化や技術を学べる場となっています。訪れた際には、是非、実際に体験してみてください。

結び

「さんぽくバイオ・リージョナル公園」は、訪れる人々に自然の美しさや重要性、そして地域文化を感じさせる場所になることでしょう。多彩なアクティビティを通じて、新潟の魅力を再発見する絶好の機会といえます。夏季には田植えや稲刈り体験も行い、自然との調和や生業の大切さを実感することができるこの公園。あなたもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。