電通総研と電通西日本、愛媛県の中小企業の脱炭素化を支援
株式会社電通総研と株式会社電通西日本は、愛媛県が掲げる「2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ」の目標達成に向けた取り組みの一環として、「令和6年度愛媛県ゼロカーボン・モデル製品創出支援事業」を受託しました。
本事業では、県内中小企業4社の製造現場におけるCO2排出量の把握・分析から、効果的なCO2削減施策の検討・提案、CO2削減価値を付加した製品の開発・改良まで、幅広い支援を提供します。
愛媛県の脱炭素化への取り組み
愛媛県は、2024年1月に「愛媛県地球温暖化対策実行計画」を改定し、2050年に温室効果ガス排出量実質ゼロの「脱炭素社会」の実現を目指しています。目標達成のため、温室効果ガス排出量の約6割を占める産業部門の取り組み強化を重点的に進めています。
電通総研と電通西日本の役割
電通総研は、長年培ってきた製造業の企画・設計・開発・生産などバリューチェーン全体の変革支援の実績を活かし、製造現場に寄り添ったGXコンサルティングサービス「グリーンイノベーションコンパス」を提供しています。
電通西日本は、西日本エリアにおいて、ものづくり企業に対するカーボンニュートラル推進事業の実績を重ねてきました。自治体や地域の企業・マスメディアとのネットワーク、コンテンツやデザイン制作力を活かし、事業全体のプロジェクトマネジメントを推進します。
両社は、2023年に広島県で「カーボンニュートラルへ向けたものづくり産業支援事業」を受託しており、広島県と連携して県内の中小企業の脱炭素化に向けた伴走支援の実績があります。
事業の概要
1. 「グリーンイノベーションコンパス」を活用した脱炭素化伴走支援
「グリーンイノベーションコンパス」は、電通総研が開発した、CO2排出量の算定から課題の導出、脱炭素化に向けた戦略立案やロードマップの策定、具体的な施策の検討・実施、PDCAサイクルの安定化までを支援するコンサルティングサービスです。
本事業では、「グリーンイノベーションコンパス」を活用し、県内中小企業における製品カーボンフットプリントを算定し、各工程におけるCO2排出量を把握・分析します。さらに、工程改善、原材料見直し、製品における新機能の導入、既存機能の改良などによる効果的なCO2削減施策を検討・提案します。
2. 県内の他中小企業への展開に向けたモデル化
電通西日本の監修の下、伴走支援した各企業の取り組みを整理・モデル化し、具体的な施策とその成果を愛媛県が今後構築予定の脱炭素ポータルサイトなどで公開予定です。
今後の展望
電通総研と電通西日本は、今後も自治体や顧客企業のカーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みを支援していく予定です。