2023年11月1日、野球界に革新的なニュースが舞い込みました。元プロ野球選手片山和総氏が監修した、世界初の猪革製グラブブランド「MAGAMI」が正式に販売を開始したのです。このブランドは、約3年の開発期間を経て実現したもので、猪革という希少な素材を使用している点が大きな特徴です。
猪革の特性を最大限活用
MAGAMIグラブは、一般的に使用される牛革とは異なり、「猪革×ベジタブルタンニン鞣し」という独自の製法で作られています。この技術は、靴底用の革にも使用される方法で、猪革特有の凹凸が作り出す高いグリップ力を実現。また、手に馴染むフィット感があり、使用するごとに革が柔らかくなる特性を持っています。
豊かな通気性と快適性
さらに、猪革は特徴的な毛穴を持っているため、通気性が非常に良いのもポイントです。これによりグラブの中が蒸れずに快適にプレーできる撥湿性が得られています。この機能は、長時間の試合やトレーニングが必要な現代のアスリートにとって非常に重要な要素と言えるでしょう。
耐久性と軽量さの両立
加えて、猪革から生まれたMAGAMIグラブは、長年の使用を経ても強さを保ちます。鞣しの過程で革に含ませたオイルが、時間とともに表皮に浸透し、コシと粘りを与えるためです。このため、経年変化に伴う長寿命が期待できます。また、その軽さは牛革の約2/3という軽量さを実現し、パフォーマンスを落とすことなく、快適に使用できるのです。
目指すは猪革の価値創造
「MAGAMI」は、猪革の持つ特性を最大限に活かし、従来の牛革グラブに引けを取らない自信作として誕生しました。この猪革グラブにより、今まであまり注目されてこなかった猪革素材の価値を世間に広めることが、MAGAMIの最も大きな目的の一つです。特に海外では高級素材として評価されている猪革ですが、日本国内ではまだその価値が十分に認識されていません。このような中で、MAGAMIは「希少で優れた天然素材」としてのブランド化を進め、猪革の有効活用を模索しています。
片山和総氏の熱い思い
MAGAMIグラブの誕生には、片山和総氏の情熱が込められています。彼は1993年生まれの福岡県出身で、ブンデスリーガで活躍した元プロ選手。2016年からドイツでプロ契約を結びながら、2022年からツカゼン株式会社と共同事業を展開。猪革の特性に気づき、それを野球に活かすために努力した結果が、このMAGAMIブランドの誕生なのです。2024年には新たなビジネス展開も視野に入れています。
今後の展開
MAGAMIグラブは現在、インターネットを通じて販売中で、今後は国内外への販路拡大も計画しています。すでに公式ホームページやインスタグラムからの購入が可能です。今注目の猪革グラブを手に入れて、現場でその違いを体験してみてはいかがでしょうか?
HP:
MAGAMI公式サイト
公式Instagram:
MAGAMI Instagram