生成AIによる「いいなり投資」が生む新たなリスクと影響
最近の調査によれば、AIを使った投資がますます一般化している一方で、投資家の中にはAIの指示に従った結果、損失を被った人が多いことが明らかになっています。プロパティエージェント株式会社が実施した「投資へのAI活用の実態調査」によると、AIの回答を無批判に受け入れて投資を実行する「AIのいいなり投資」が広がっており、そのリスクが浮き彫りになっています。
調査の背景
2024年に新NISAがスタートしたことで、個人の資産形成への関心が高まり、投資を始める人が増えています。この調査は、全国の545名の投資経験者を対象に行われ、特に夏のボーナスを投資に回す人が前年よりも増加していることが示されました。今年の結果では、77.2%の人がボーナスを投資に使ったことがあると回答しており、特に20代から30代の若年層においてその傾向が顕著です。
AIが生活の中で占める役割
調査によると、投資判断の際に参照される情報源として、生成AIはなんと32.8%を占め、特に20代では46.8%と専門家を上回って第1位となりました。このように、AIは身近な相談相手の一つになりつつありますが、その利用目的は「手軽で迅速に答えが得られる」ことが主な理由です。およそ64.2%の人がこの理由を挙げていますが、正確性を重視している人は少ないのが特徴です。
「AIのいいなり投資」に潜むリスク
投資家の中で、AIを「自分で確認せずにそのまま参考にする」と答えた人は70.5%にのぼります。残念ながら、AIの回答だけを根拠に投資を行った結果、損失や後悔を経験した人は多いです。具体的には、AIによって提案された投資案件をそのまま信じた結果、85.6%が何らかの損失を被っていることで、確認しないまま行動することの危険性が浮き彫りになりました。
Z世代のAI依存とそのリスク
特にZ世代においては、生成AIの信頼度が非常に高く、86.8%が「自分で確かめずにそのまま参考にする」と回答しています。このような傾向は若年層ほど顕著であり、私たちが思う以上にAIに依存した投資行動が広がっています。調査結果では、20代がAIを参考にした際に損失を感じたと答えた割合は全世代中で最も高く、68.2%に達しています。危険を感じながらも、70.7%の人が今後もAIを活用したいと考えています。
投資の新たな哲学
本調査が示しているのは、AIを単なる「情報源」としてではなく、「思考を補強する存在」として捉えることの重要性です。AIの発展に伴い、我々は情報を容易に得ることができる一方で、自分自身の判断能力が欠如するリスクを抱えることになっています。
企業側としても、AIの活用が進む中で、教育や啓蒙活動を通じて投資家自身がリスクを把握し、適切な判断を下せるような環境を作ることが求められています。今後、プロパティエージェントは引き続き、こうした調査を進めていき、一人ひとりが自分に合った賢い投資判断を行えるよう支援していきたいと考えています。