外国人妊婦のための医療コミュニケーション支援の中間成果
株式会社OPEReとメディフォン株式会社は、日本赤十字社医療センターにおいて共同で「外国人妊婦向けコミュニケーション支援」に関する臨床研究を進めています。このプロジェクトでは、外国人妊婦と医療従事者との間の円滑なコミュニケーションを目指して、新たなシステムの導入が行われています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、日本赤十字社医療センターの周産母子・小児センターにおいて、OPEReの「ポケさぽ」とメディフォンの「mediPhone」を組み合わせることで実施されています。OPEReが提供する患者・医療者間のコミュニケーション支援システムは、多言語で情報を提供することができ、メディフォンの医療通訳機能と連携することで、医療現場でのコミュニケーションの課題を解決することを目指しています。
コミュニケーションの壁を超える
近年の訪日外国人や在留外国人の増加に伴い、医療機関においては外国人患者への対応がより求められるようになりました。しかし、文化や言語の違いから生じる「コミュニケーションの壁」が患者の不安を増大させる要因となっています。このような背景を受けて、本PoC(Proof of Concept)では、医療従事者の業務負担軽減や患者の安心感を高めるための取り組みが行われています。
実施状況と中間評価
中間評価として、助産師・看護師12名に対するアンケートが実施され、その結果が報告されています。回答者の約9割が心理的な負担の軽減を感じ、全員が継続利用の意向を示しました。また、定型的な説明業務にかかる時間が短縮されたとの回答も約4分の3が寄せています。
効率的な医療コミュニケーションの未来
本研究の中間成果は、定型情報の事前配信と遠隔医療通訳の組み合わせが、実際の医療現場で効果を発揮することを示しました。医療従事者にとっても、ストレス軽減につながる結果が出ており、より多くの医療機関での導入が期待されます。
関係者の反応
日本赤十字社医療センターからは、「母国語で確認できることで、外国人妊婦が安心して受診できる環境が整った」との声が寄せられています。また、心理的ハードルが低くなり、医療通訳機能の利用希望者が増えているとのことです。
今後の展望
今後もOPEReとメディフォンは、本プロジェクトを通じて得られた知見を活かし、患者側の評価や業務効率データの定量的な検証を行う予定です。外国人患者と医療従事者双方のための支援体制をさらに向上させていくことが期待されています。