ショウヨウが関西初の正規雇用支援「エンテン」を展開し労働問題に挑む

ショウヨウが革新的な人材サービス「エンテン」を発表

関西初の試みとして、ショウヨウ株式会社が派遣労働者の正規雇用化を支援する新たな人材サービス「エンテン」を提供開始しました。この取り組みは、不本意な形で非正規雇用に甘んじている労働者のための受け皿を提供し、雇用市場における課題解決を目指しています。

背景にある現状

最新の総務省の「労働力調査」によると、2019年時点での不本意非正規雇用者数は約236万人、全体の10.9%を占めています。多くの派遣会社は、顧客企業に対して労働提供のみを行い、正規雇用への道を開く手助けをしていないのが現状です。このため、労働者自身が努力しなければ、正規雇用にたどり着けない厳しい状況にあります。

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そんな中、ショウヨウ株式会社は43年の歴史を持ち、優良派遣事業者に認定されています。同社は、非正規雇用者の状況を改善するために、正規雇用を志すスタッフへの支援を行い、新たな雇用の循環を創出しようとしています。

「エンテン」の仕組みとは？

「エンテン」では、不本意な非正規雇用に該当する派遣スタッフを対象に、包括的なサポートを提供します。具体的には、キャリアコンサルティング、教育訓練、面接対策といったサービスを通じて、正社員としての就職を目指すための支援を行います。これらの支援は原則として無償で提供され、転職先企業にもメリットをもたらす仕組みが整えられています。

派遣社員を新たに雇用する企業にとっても、ショウヨウから紹介されたスタッフを採用しても人材紹介料が発生しないため、負担が軽減されます。さらに、勤怠記録があるスタッフを採用することで、新入社員の定着が難しい企業の課題も同時に解決することが期待されています。

今後の展望

ショウヨウが目指すのは、単なる派遣スタッフの雇用から正規職へと転換を進めることです。このビジョンは、派遣業界における常識を覆すものですが、同社は独自性と社会的意義を持った付加価値を提供することで先駆者となることを目指しています。
「エンテン」は派遣業界だけでなく、労働市場全体に良い好循環を生み出していくことを期待されています。