滋賀県 大津市 大津第一交通 Noruuu-Sharing 志賀地域のりあいタクシー

大津第一交通、AI搭載乗合タクシーで地域活性化！

滋賀県大津市の大津第一交通株式会社は、地域住民の移動手段として運行されている乗合型タクシー「志賀地域のりあいタクシー」に、クラウド型AIルート作成システム「Noruuu-Sharing」を導入しました。このシステム導入により、配車業務の効率化と利用者の利便性向上が実現し、地域活性化に貢献することが期待されています。

# 手作業の負担軽減と利便性向上

「志賀地域のりあいタクシー」は、2015年10月より実証運行を開始し、2020年度からは路線バス廃止に伴う地域の代替移動手段として運行されてきました。地域住民の移動利便性向上のために、乗降場所を増やし続け、現在では152件にまで増加しています。しかし、運行を請け負う大津第一交通の配車スタッフは、複雑な乗り合い配車業務を手作業で行っており、大きな業務負担が課題となっていました。

そこで、REA社の「Noruuu-Sharing」が導入されました。このシステムは、AIが乗客の予約情報に基づいて最適なルートを自動作成し、ドライバーへ配車指示を出すというものです。これにより、配車スタッフの業務負担を軽減し、より効率的な運行が可能になります。

さらに、利用者向けのWEBアプリも導入され、24時間365日の予約受付が可能になりました。以前は前日締め切りだった受付も、当日運行の40分前まで可能になったため、利用者の利便性も大きく向上しました。

# タクシー事業者のDX化と地域活性化への貢献

「Noruuu-Sharing」は、タクシー事業者のDX化を促進し、地域住民の生活をより豊かにするための有効な手段となります。

大津第一交通株式会社代表取締役社長の北浦歳彦氏は、「この度、REA社のAIシステムを導入し、これまで手作業で行なっていた運行の組み合わせや配車指示を自動化することで、配車業務の効率化を図ることができました。また、WEB予約受付を導入し、24時間体制でお客様からの予約を受付することができるようになり、地域の皆様に便利にご利用していただける運行サービスを提供することが可能になりました。地域の皆様にとって安全・安心・快適にのりあいタクシーをご利用いただけるよう尽力してまいります。」とコメントしています。

株式会社REA代表取締役の坂田敬次郎氏は、「この度、大津市の大手タクシー会社である、大津第一交通様にAIオンデマンド乗合配車システム「Noruuu-Sharing」を導入頂きました。以前は手動で行っており、デマンド業務が配車室にとって大きな負担になっていましたが、「Noruuu-Sharing」により、配車計画業務が自動化になり、またWEBアプリからの注文も可能になるので、受電業務の削減にもつながり配車業務の効率化が実現できます。さらに、利用者の予約方法が拡充し利用者にとってさらに使いやすいデマンド交通になります。今後も新たな機能・サービスを付加して、運行事業者のDX化・地域住民の外出の活性化を目指していきます。」とコメントしています。

# 地域交通の課題解決と未来への展望

「Noruuu-Sharing」は、地方エリアにおいてラストワンマイルを埋める有効な交通手段として注目されています。高齢化や人口減少が進む地域において、交通手段の確保は重要な課題となっています。このような課題に対し、「Noruuu-Sharing」は、効率的な運行と利便性向上を実現することで、地域住民の生活の質を高め、地域活性化に貢献していくことが期待されます。

今後、AI技術はさらに発展し、タクシー業界をはじめとした様々な分野で活用されていくでしょう。地域交通の課題解決と持続可能な社会の実現に向けて、AI技術の活用がますます重要になっていくと考えられます。