パーソルグループ、AI基本方針を発表
シンボルとなる「はたらいて、笑おう。」を掲げるパーソルホールディングス株式会社は、全社員がAIを適切に活用できるように「パーソルグループAI基本方針」を策定しました。この方針は、パーソルグループのコーポレートサイトで公開され、多くの注目を集めています。
AI基本方針策定の背景
パーソルは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を通じて、新たな価値を提供し、事業の変革を進めています。これまでのAI利用に関する取り組みを強化し、2025年からはAI専門の組織「グループAI・DX本部」を設立します。進化するAI技術に伴い、倫理的、法的、社会的な課題にも真摯に向き合うための指針が必要と感じた結果、AI基本方針が策定されました。
「パーソルグループAI基本方針」の概要
2023年5月に発表された「パーソルグループ中期経営計画2026」においては「テクノロジードリブンの人材サービス企業」を目指しています。AI技術の導入はその中核をなしており、同時にそれに伴う責任も自覚しています。顧客に対して、AIを安全かつ効果的に利用する姿勢を示すため、以下のような構成要素を持つ基本方針が設けられました。
- - 人間中心の考え: 人とAIの役割を明確にし、業務を進めます。
- - 安全性: AIの利用において安全を最優先します。
- - 公正性: すべての関係者が公平にサービスを受けられるよう努めます。
- - プライバシー保護: 個人情報の取り扱いに配慮します。
- - セキュリティ確保: データの安全性を守ります。
- - 透明性: AIの運用に関する情報を公開します。
- - アカウンタビリティ: 責任を持った運用の確立を目指します。
- - 教育・リテラシー: 社員のスキル向上を図ります。
パーソルグループのAI活用への姿勢
「はたらいて、笑おう。」というビジョンを実現するため、AI技術を活用し、効率的なビジネスプロセスとともに、お客様のキャリア形成のサポートにも努めます。自動化や省力化を進めながら、見えにくいスキルやキャリアの可能性を引き出し、利用者の人生を豊かにしていくことが目標です。
パーソルホールディングスとは
1973年の設立以来、人材派遣や人材紹介、アウトソーシング、設計開発など多岐にわたる事業を展開し、2008年には持株会社体制に移行しました。現在は東京証券取引所のプライム市場に上場しており、2025年には売上収益1兆4,512億円を見込んでいます。
パーソルの未来展望
パーソルグループは「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年に向けて100万人により良い“はたらく機会”を提供することを目指しています。AIや新しいサービスを駆使し、全ての人々が笑顔で働ける未来を創造するために、引き続き努力を続けていきます。