運転士育成の進展
2025-07-29 20:05:12

インド高速鉄道に向けた運転士育成が加速!日本の技術と経験を活かす

インド高速鉄道プロジェクトにおける人材育成



インドのムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道プロジェクトは、日本とインドの政府間で進められている大規模な協力事業です。このプロジェクトの一環として、JR東日本グループは現地のインド高速鉄道公社の職員に対する人材育成に積極的に協力しています。

人材育成の目的と具体的な取り組み



この人材育成プログラムの目的は、インドの高速鉄道の運転士を育成することです。2025年1月から始まるこの研修は、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施するもので、インドの鉄道の運転士が新幹線の運転技術を習得するための研修が行われます。具体的には、2025年8月からインドの研修生が実際の新幹線で運転操縦などの訓練を受ける技能講習が予定されています。JR東日本は、万全な体制でこの研修を進めていくことを約束しています。

学科講習と技能講習



本研修は、学科講習と技能講習の二つの部分から構成されています。学科講習では、新幹線の運転メカニズムや車両、線路、電気系統に関する知識を学びます。この段階では、JR東日本総合研修センター(福島県白河市)で実施され、7月末には修了試験が行われます。試験に合格した研修員は、8月に行われる技能講習に進むことができます。

技能講習では、研修員が実際に新幹線の運転を行うことで、高速鉄道の運転士としての技術を身に付けます。この訓練は、主に上越新幹線(東京~新潟間)で行われ、指導員が無条件で研修員に付き添います。研修中の安全管理も徹底されており、輸送障害が発生した場合は指導員が適切に対応します。

日本語の習得と通訳のサポート



運転操縦の訓練では、指導担当者との円滑なコミュニケーションが必要です。そのため、研修生たちは基本的な日本語を習得しており、必要に応じて通訳者が同行することもあります。このような配慮により、研修生たちは安全に運転技能をトレーニングすることができます。

研修参加者の背景



現在、本研修には16名の研修員が参加しており、彼らはインド国内での鉄道運転に関する経験を持つプロフェッショナルです。また、日本での運転業務に必要な適性検査に合格しています。これは、彼らが高速鉄道の運転士となるための第一歩です。

プロジェクトの意義



ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道プロジェクトは、インドにとって初の高速鉄道であり、日本の先進技術を利用して約500kmを約2時間で結ぶことが目指されています。このプロジェクトは、日本・インド両国の協力によって進められ、インドの鉄道インフラの近代化に大きく寄与しています。これにより、インド国内の移動時間が短縮されるだけでなく、経済的な発展も期待されます。

JR東日本グループが推進するこの人材育成プログラムは、国際的なビジョンを持った鉄道業界に新たな風を吹き込むことになるでしょう。運転士としての技術や知識を高めることにより、高速鉄道の安全運行を支える人材が育成されていくことが期待されています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
東日本旅客鉄道株式会社
住所
東京都渋谷区代々木2-2-2JR東日本本社ビル
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。