次世代品質管理を模索するオメガテクノとTRIGOの提携

次世代の品質管理を見据えた戦略的提携

2025年7月11日、滋賀県守山市に本社を置くオメガテクノ株式会社が、フランスに本社を持つ品質ソリューショングループTRIGOとの業務提携を発表しました。この提携は、両社がもつ技術とネットワークを融合させ、「発生対応型から未然防止型」へと進化した品質管理の実現を目指しています。

提携の背景

現在、自動車業界はEV（電気自動車）や自動運転技術の急速な普及に直面しており、従来の品質管理手法では不十分な状況です。製品の複雑化が進む中、特にサプライチェーンの品質保証、さらにはリアルタイムでの予防的品質管理が求められているのが実情です。このような課題に応える形で、オメガテクノとTRIGOは提携を結びました。

提携内容の詳細

提携の具体的な内容には以下の点が含まれています：
1. AI・予測技術の活用：TRIGOが持つ先進技術を駆使し、品質異常が発生する前に未然に防ぐソリューションを構築します。
2. 広範なネットワークの活用：オメガテクノが担当する日本国内の15拠点と、TRIGOが展開する世界28カ国550拠点のネットワークを統合して、効果的な品質管理を実施します。
3. 包括的な品質ソリューション提供：自動車メーカーや交通インフラ系メーカー・サプライヤーに向けて、トータルな品質ソリューションを提案し、実施します。

期待される効果

この提携によって以下の効果が期待されます：

- 不良率の大幅削減：未然防止ソリューションの導入により、品質不良率が大きく抑えられる見込みです。
- 迅速な品質保証：グローバルに位置する拠点間でのスピーディーな品質保証対応が実現可能になります。
- 顧客満足度と経営効率の向上：アウトソーシングの活用により、顧客満足度が向上し、品質保証にかかるコストを効率化できます。

今後の展開

2025年10月には合弁会社の設立を目指し、同年12月には新しいサービスの提供を開始する予定です。これまでの提携関係を深化させることで、両社は世界市場に向けてさらに革新的なソリューションを開発し、高度で多角的なサービス展開を加速させていく方針です。

代表者のコメント

オメガテクノの代表取締役、栃平秀典は「数年前よりTRIGOとのパートナーシップを築いており、今回の業務提携を通じて、我々のオートメーション技術とTRIGOの品質管理におけるリーダーシップが融合することを期待しています」と述べています。

一方、TRIGO JAPAN KKの最高経営責任者フレデリック・モーリーも「この提携によって、日本の自動車産業の要請を満たす質の高い統合品質ソリューションを提供できると感じています」と強調しました。

オメガテクノとTRIGOが結びつくことで、自動車産業における品質管理は次のステージへと進化し、業界全体の変革を引き起こすでしょう。将来的には、日本のみならずアジア、ヨーロッパ、アメリカなど、世界中の製造現場にイノベーションをもたらすことが期待されています。