全国初の取り組み、佐倉市の新たな防災協定
千葉県佐倉市は、保育園向けの紙おむつ定額サービス「おむつん」を企画・運営する有限会社いとう教材社および大王製紙株式会社と、災害時の支援を目的とした三者協定を結びました。この協定は、市内の保育施設を活用し、地域の防災体制を強化することを狙いとしており、2025年5月7日に正式に署名が行われたことが発表されています。
佐倉市長の熱い想い
協定の締結にあたり、佐倉市長の西田三十五氏は、災害対策の重要性を強調しました。令和6年に発生した能登半島地震や他の自然災害の教訓を踏まえ、今後30年内に予想される大規模地震への警戒を促しました。特に、市内で発生する災害は市民生活に大きな影響を及ぼすため、日常からの備えが不可欠になっています。
三者協定の具体的内容
この協定は、主に三つの内容から成り立っています。
1.
保育施設での紙おむつ定額サービス: 利用者が安心して保育を受けられる環境を整えるため、定額で紙おむつが提供されます。
2.
災害時用の備蓄おむつの安定供給: 災害発生時には、佐倉市から有限会社いとう教材社へとおむつの供給要請が行われ、備蓄されているおむつが無償提供される体制が構築されます。
3.
地域の防災力向上: 自治体、市場の事業者、そしてメーカーの三者が協力することで、より強固な防災体制の構築が目指されます。
SDGsに沿った取り組み
さらに、この協定はSDGs(持続可能な開発目標)に則った形での災害備蓄を実現します。具体的には、災害備蓄用の紙おむつは1年を経過する前に、サブスクリプション形式に切り替えることで、無駄を省き、資源の循環を促します。地域防災力が向上するだけでなく、日常の保育環境の充実にもつながる取り組みなのです。
協定の未来
協定の有効期限は2026年3月31日までで、特段の申し出があれば自動で1年間更新されます。今後も佐倉市、有限会社いとう教材社、大王製紙の協力体制を強化し、災害時には市民が少しでも安心できるよう取り組みを続けていく予定です。
問い合わせ
本協定に関する問い合わせは以下の通りです。
こうした動きが全国各地へ広まり、地域の安全と暮らしの質の向上に貢献することを期待されています。当事者の熱意と連携が、今後のさらなる発展につながるでしょう。