NTTテクノクロスが「hitoe®心電図アプリ」を発売
NTTテクノクロス株式会社は、2024年9月18日より心電図データをリアルタイムで表示・保存できる「hitoe®心電図アプリ」の販売を開始します。このアプリは、同社が提供する「心電送信装置 HMTX1」から受信した心電図や心拍数などの測定データをモニタリングできる医療機器プログラムです。
アプリの特長
「hitoe®心電図アプリ」を利用するには、胸部に「hitoe®メディカルベルト電極」を装着して「心電送信装置 HMTX1」と連携させる必要があります。このアプリはスマートフォンでの操作を可能にし、測定データをリアルタイムで表示・保存することができます。
環境情報も表示
このアプリは単なる心電図データだけでなく、患者の環境情報も表示が可能です。具体的には、温度や湿度、3軸加速度データ、さらには歩数までをリアルタイムで把握することができます。これにより、医療従事者は患者の状態をより詳細に理解することができ、適切な対応が可能になります。
ヘルスケア分野での進展
NTTテクノクロスは、2023年7月に「hitoe®ウェアラブル心電送信システム」の販売を開始し、続く9月には医療機器製造販売業許可と医療機器製造業登録も取得しました。今回の「hitoe®心電図アプリ」の展開を通じて、同社はハードウェアとソフトウェアを一体化させた包括的な医療ソリューションを提供することを目指しています。これにより、医療用途としての機能が一層強化されることが期待されています。
今後の展望
今後、NTTテクノクロスはソフトウェア開発や販売を通じて、Quality of Life (QOL) の向上に貢献することを目指しています。さらに、業界内外の様々なパートナーと協力し、地域包括ケアの深化に寄与する新たなソリューションの創出を図っていく予定です。また、医療機器製造販売業および製造業の登録を持つソフトウェア開発企業として、他社のSaMD(Software as a Medical Device)事業の支援も行っていく方針です。
用語解説
- - 心電送信装置 HMTX1: 1チャネルの心電図を無線で伝送するデバイス
- - SaMD:疾病の診断、治療、予防を支援するソフトウェア
- - hitoe®メディカルベルト電極: 単回使用の心電図用電極
NTTテクノクロスの新しい取り組みは、医療現場における情報の伝達と解析の枠組みを変え、より良い医療サービスの提供に寄与することでしょう。