大阪の高校生アートコンペ、「ダ・ヴィンチ大賞」が盛況に開催
大阪芸術大学が主催する「“世紀のダ・ヴィンチを探せ!”高校生アートコンペティション2025」が、全国から集まった才能を称える授賞式と展覧会を開催しました。今年は1970作品もの応募があり、厳選された130点が受賞しました。このイベントは、若者の情熱と創造力が生き生きと表現される重要な機会となっています。
授賞式:喜びと感動の場
授賞式は2025年11月23日に大阪芸術大学の芸術劇場で行われ、会場は歓声や拍手で包まれました。学費全額免除が授与される「ダ・ヴィンチ大賞」に輝いたのは、奈良県立高円芸術高等学校の山科壱悟さん。「自分の作曲が認められたことに嬉しさを感じつつ、ちょっと恥ずかしくもあります」とのコメントもあり、彼の作品への情熱が伺えます。
受賞作品「協奏曲『桂林の霞』」
山科さんの作品は『協奏曲「桂林の霞」〜オーケストラとピアノのため〜』です。中国の桂林の美しい景色からインスパイアを受けたこの作品は、霧に包まれた山々から始まり、次第にその詳細な景色を描写し、最終的には晴れやかなクライマックスへと導きます。彼は音楽制作において「聴く人にどう伝わるか」を大切にしており、感動を呼ぶ作品を目指しています。
若い才能を支える意義
塚本英邦副理事長による挨拶では、「コンペティションは年々応募数が増えており、芸術活動を続けることの意義を感じている」と語りました。高等学校から、全国に名を馳せつつあるこのコンペティションは、参加することで生まれる成長や学びが、次世代のアーティストたちにとってかけがえのない経験となることでしょう。
展覧会:才能の祭典
受賞作品展は、2025年11月25日から11月29日まで行われており、贈賞された作品を一堂に見ることができます。多くの来場者が作品に触れ、作家の創造力や情熱に共鳴しています。大阪芸術大学の公式サイトでは、展覧会の情報も公開されており、訪れる予定の方はぜひチェックしてみてください。
今後の展望
山科さんは経済的な支援を受けて今後大阪芸術大学に進学し、さらに作曲を学ぶ意思を示しています。ミュージカルや映画音楽など、自分のスタイルを表現する新たな道を模索しています。これからの彼の活躍が期待されます。
最後に
「ダ・ヴィンチ大賞」は、若者たちが自らの夢を追うための舞台となり、未来のアートシーンをリードする存在となることを願っています。多くの青年たちがこの機会を通じて、自己を表現し、さらなる高みを目指す姿を期待しています。