食を楽しみながら健康を手に入れる
最近、栄養に関する意識が高まる中、実用書として注目を集めているのがあこさんの新著『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』です。この本が発売から約1ヶ月で第3刷を発行するという好評を得ています。全国の書店やオンライン書店での取り扱いが進む中、健康を気にかける多くの人に支持されています。
季節の変わり目の体調管理
春が近づくと、冬の間の食生活が影響して、体調に不調を感じる人が増えることがあります。寒い季節では、肉や魚といった温かい食材を多く摂る傾向があり、それが肝臓や腸に負担をかけてしまうのです。春になると特に、「だるさ」や「眠気」などの症状が現れる人が増えます。あこさんは、春にこそ「苦味や辛味」のある食材を意識して取り入れることを推奨。これらの食材には体質改善やデトックス効果が期待できるため、意識的に取り入れたいものです。
身近な不調、栄養不足が原因かも
日常生活における様々な不調は実は栄養不足から来ていることもあります。例えば、慢性的な疲れや睡眠不足、気づかぬうちに体重が増加すること、甘いものやアルコールに対する欲求、冷え性や生理痛の悪化といったサイン。このような症状の背景には、体が栄養を欲しているということがあります。本書では、こうした不調別に摂取すべき栄養素やおすすめ食材を詳しく解説。自分や家族の健康管理に役立てるための情報が満載です。
楽しい食事と健康の両立
「おいしいものを我慢しすぎるのもストレス」とあこさんは語ります。食生活の改善を目指すことは大切ですが、同時に食べることを楽しむことも忘れてはいけません。著者自身のアプローチとして、「週に1、2回はちょっと不真面目に」という提案があります。つまり、徹底的に食事を整えるのではなく、楽しい食事の中で自然と良い習慣が身に付くよう導いています。この視点から、無理をせずに食事改善を続けられるヒントが本書にはしっかり盛り込まれています。
食品との上手な付き合い方
多くの人が気になる食品との向き合い方についても具体的に解説されています。「これはいいのか?」と判断に迷う食品も、あこさんのアドバイスを参考にしながら、上手にとり入れることで、より良い食生活を実現することができるでしょう。本書の目次は、以下のような内容になっています:
1. おいしく食べる、楽しく食べる―元気な心と体のつくり方
2. 女性を元気にする栄養学―ゆらぎは栄養で解決できる
3. 不調別回復の栄養学―体はサインを出している
4. 季節の不調を上手に乗り切る野菜術―旬の野菜と元気な体
5. 元気ときれいをつくる1日の食習慣―3食がきほん
6. これっていいの?ダメなの?食品別上手な付き合い方
付録として、必須栄養素に関する基礎知識も含まれており、特に初心者にとっても非常に役立つ内容となっています。
著者紹介
著者のあこさんは、管理栄養士としての経験を持ちつつ、週に1、2回の食事を不真面目に楽しむことを提唱しています。彼女自身が考案した食生活は、「基礎栄養学×臨床栄養学×分子栄養学×マクロビオティック」という独自のスタイルを基にしています。彼女のYouTubeチャンネルも人気を集めており、24万人の登録者を誇っています。彼女の知識と経験を通じて、多くの人々が健康で軽やかに生きるためのサポートが期待されています。
『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』は、健康を気にするすべての人にとって必読の一冊と言えるでしょう。