音楽で聴覚改善
2025-06-18 11:49:48

音楽療法による聴覚リハビリの新たな選択肢が登場!

音楽療法による聴覚リハビリの新たな選択肢



ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社は、広島大学と共同で行った研究を通じて、感音性難聴者向けの新しい音楽聴取療法の効果を実証しました。この研究では、高音域を明瞭に再生するデバイスを用い、難聴者が日常で抱える「聞こえ」の課題を解決する可能性を探りました。

1. 研究の背景



日本では、高齢化の進行に伴い、多くの人々が感音性難聴の影響を受けています。実際、80代以上の男性の約84%、女性の約73%がこの状態にあると報告されています。このような難聴は内耳や聴神経から脳の聴覚中枢に至るまでの障害によるもので、騒音環境では特に会話が聞き取りにくくなり、日常生活に支障をきたすことが多いです。

従来、補聴器を使用することが一般的でしたが、長時間の装着が難しい方や抵抗感を抱く方も多く、新たなリハビリの方法が求められていました。

2. 音楽療法の具体的アプローチ



今回の研究で用いられた高明瞭化音響デバイスは、高音域及び超高音域をクリアに再現します。被験者は、1日1時間このデバイスから再生される音楽を35日間聴くことで、脳の聴覚中枢が活性化し、特に騒音下における言葉の理解能力が向上することが確認されました。

この音楽聴取療法は、補聴器を装着しなくても自宅で簡単に実施できるため、多くの難聴者にとって新しいリハビリの選択肢となることが期待されています。

3. 研究の成果



研究の結果、音楽聴取によって難聴者の脳活動が活性化し、特に騒音下での音声理解能力が有意に改善されたことが明らかになりました。具体的には、脳磁図を用いた計測により、聴覚皮質における神経反応が顕著に向上していたことが示されています。これにより、音楽聴取が脳の音声処理機能を促進する効果を持つことが検証されました。

4. さらなる展望



今後は、この音楽療法のさらなる実用化に向け、開発と臨床応用の検討が進められる予定です。特に、最適な使用時間や期間の特定、他の聴覚補助機器との効果比較など、実際の生活での実用性を検証することが求められています。

新しいリハビリ方法としての音楽療法は、難聴者にとっての新たな希望となることでしょう。自宅で手軽に取り組めるこのアプローチは、聴覚機能を回復させ、豊かな音楽を楽しむ生活をサポートする方向へと導いていくと期待されます。


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会社情報

会社名
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
住所
東京都港区海岸1-9-11マリンクス・タワー2F

電話番号
0120-033-553

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