IPG Health Japan、新たな患者支援手法「PSP design method」を発表
2025年9月25日、東京都を拠点とするIPG Health Japanが、新しい患者サポートプログラム設計手法である「PSP design method」を導入したことを発表しました。この手法の開発は、グローバルネットワークにおける専門知識を背景にしており、製薬会社や関連団体と協力しながら、患者さんと医師双方にとって実効的な支援を提供することを目指しています。
行動科学理論を基盤とした設計プロセス
行動科学は、人間の行動を理解し、適切な行動を促すための仕組みを設計するための研究領域です。心理学や社会学などから成り立つこの分野は、医療分野においても検診の受診促進や、治療の継続支援に利用されてきました。最近では、国際的な医療技術評価の流れに合わせて、患者自身の治療に対する満足度やQOLを反映した評価指標の導入も進められています。
しかし、治療に際しては心理的負担や生活環境の影響など、医学的介入だけでは解決が難しい周辺課題が数多く存在し、これが治療の開始や継続を妨げる要因となることがあります。そこで、「PSP design method」は、行動科学を駆使してこうした課題に対処し、適切な治療行動を阻む要因を多角的に解析します。
この手法によって、患者さんが自らの選択を行うとともに、前向きな行動を果たすための効果的なアプローチを設計することが可能になります。これにより、受ける医療の質向上や治療が行われるタイミングの最適化、さらには患者自身による治療中断の防止が期待されるのです。
企業のトップからのメッセージ
IPG Health Japanの代表取締役社長、横川淳二氏は「PSP design method」を導入することで、患者さんの日常がより前向きで持続可能なものに変わる希望を語っています。彼は、この手法を活用することで医療現場の課題解決に寄与できる確信を持っていると述べています。
PSP design methodに期待される影響
このプログラムの導入に対して、多くの専門家からも期待が寄せられています。例えば、株式会社ピアハーモニーの深井祐太社長は、難病に向き合う患者の生活環境や価値観が治療における選択に影響を及ぼすことを指摘し、行動科学に基づくPSPの姿勢に共感を示しています。また、Down to Earthの林英恵公衆衛生学者は、行動科学の視点が患者の行動変容を促進する上での重要性を強調しています。
これからの展望
「PSP design method」を展開することで、McCann HealthやFCB Healthは、これらの知見を統合し、疾患や製品特性に応じた質の高い支援体験を創出することを目指します。この新たなアプローチが、医療界における革新を引き起こし、多くの患者と医療者に実効的な支援をもたらすことが期待されるでしょう。
会社概要
- - 名称: IPG Health Japan(株式会社マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパン)
- - 代表者: 代表取締役社長 横川淳二
- - 所在地: 東京都港区南青山1-1-1 新青山東館
- - 設立: 1984年10月
- - 資本金: 1,200万円
- - 主な事業内容: 広告宣伝事業
- - ウェブサイト: IPG Health Japan