介護を身近に感じる「ケアする図書館」活動を紹介
11月は「介護に出会う読書月間」として、介護について知り、考える時間を提供する企画「ケアする図書館」が幕を開けました。株式会社Blanketの秋本可愛氏が推進し、介護の日である11月11日を契機に、介護に関連した本との出会いを通じて、広く一般の人々に介護の理解を促進することを目的としています。
この企画は長野県小布施町にある小布施町立図書館「まちとしょテラソ」とのコラボレーションによって実現しました。特設コーナーは2026年10月31日から12月上旬までの期間、同館内に設置され、介護や福祉をテーマにした書棚が設けられます。ここでは、介護をテーマにした漫画や小説、エッセイなどの多様な切り口で選ばれた16冊の書籍が紹介されます。
書籍の選定と内容
今回の選書では、介護に関わる人々や家族介護を担う人々が推薦する書籍が中心となっています。KAIGO LEADERSのオンラインコミュニティ「SPACE」のメンバーからの推薦を受け、選定された本が並んでいます。これにより、読者は実際の介護現場の声に耳を傾けながら、本を通じて介護についての理解を深めることができます。
選ばれた書籍は、さまざまな視点から介護を捉え、以下の4つの観点から整理されています:
1.
介護との出会い:認知症のある人の世界を知る本など。
2.
これからの介護に備える:親や自身の老いや家族との関わり方を考える本。
3.
介護の仕事を深める:介護職が日々の実践を振り返る本。
4.
ケアから生き方を考える:人との関係性や社会のあり方について考える本。
このように、異なる視点から選ばれた書籍は、介護に関心を持つ人からまだ経験のない人々まで、多くの人にアプローチできる内容となっています。
介護をテーマにした本との出会い
「ケアする図書館」では、具体的に以下のような書籍が紹介されています。
- - 『マンガ ぼけ日和』(著:矢部太郎): 認知症のある人とその家族の日常を描いた作品。
- - 『介護未満の父に起きたこと』(著:ジェーン・スー): 高齢の父との生活を通じて老いと家族のあり方を考察。
- - 『DIE WITH ZERO』(著:ビル・パーキンズ): 限りあるリソースをどう利用するかを問い、個々の生き方を模索する本。
これらの本は、訪れる人がそれぞれの興味や関心によって選び、介護についての理解を深めてもらうことを狙いとしています。
介護について考えるきっかけを提供
介護というテーマは、誰にでも関連がある大切な話題ですが、普段はそれを考えたり、話したりする機会が少ないのが現状です。「ケアする図書館」は、そのような背景を持つ人々に対し、偶然の本との出会いが介護の世界を知るきっかけとなることを願っています。この企画を通じて、利用者は新たな視点を得られることでしょう。
このプログラムは、経済産業省主導の「OPEN CARE PROJECT」への賛同の一環として実施され、介護を「個人の課題」から「みんなの話題」に転換することを目指しています。この活動が地域社会の中で介護に関する意識を高め、様々な世代の人々が自由に介護について議論できるきっかけとなることが期待されます。
開催情報
「ケアする図書館」は、2026年10月31日から12月上旬まで、小布施町立図書館「まちとしょテラソ」で開催されます。興味のある方はぜひ足を運んで、介護についての理解を深め、自身や大切な人たちと向き合う機会にしてください。
場所: 長野県上高井郡小布施町小布施1491-2
主催: 株式会社Blanket
協力: 小布施町立図書館「まちとしょテラソ」
積極的に本と向き合い、一歩踏み出してみることで、介護についての理解が深まり、より豊かな未来を考えるきっかけになれば幸いです。