アステップの持続可能な取り組み:ポジティブ・インパクト・ファイナンス
株式会社アステップ(千葉県船橋市)は、2026年8月31日に株式会社商工中金との協力により、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)の実施を発表しました。このPIFは、国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP FI)の「ポジティブ・インパクト金融原則」に基づき、企業活動が持つ環境・社会・経済の影響を評価し、持続可能な成長を支援するものです。
PIFの背景と目的
アステップは、2023年9月にも商工中金によるPIFを実施しており、この活動は竹の利活用の幅を大きく広げる結果をもたらしました。その結果、竹を用いた製品が、竹製の箸やホテルアメニティから、家具や建材、さらには「TAKE TORI HOUSE」という新ブランドまで多岐にわたるようになりました。この度のPIFは、そんな革新的な取り組みが評価された結果です。
今回のPIFは、商工中金経済研究所によって当社の事業のインパクトが評価され、株式会社日本格付研究所(JCR)からは第三者意見書が提供されています。アステップはこの機会を活用し、竹という素材が持つ多様な利用方法を広げることで、環境負荷の低減と新たな需要の創出を目指しています。
竹の360°利活用
アステップは、1963年の創業以来、飲食店や宿泊施設向けの業務用品を手がけてきました。現在では高級先細竹箸「竹一番」や竹製アメニティ「BambooOne」、家具・インテリアブランド「TAKE TORI」などを展開し、竹の利用範囲を広げています。全国6,000以上の店舗で当社の竹製品が採用されており、竹の持つ可能性を最大限に活用する努力をしています。
具体的には、アステップは「Sustainable Bamboo -360°利活用Map-」を掲げています。この取り組みは、竹だけでなく、間引きされた竹や端材までをも製品化するサイクルを実現し、乾燥メンマや衣笠茸の栽培、さらにはパルプや炭など、多様な用途へと展開しています。これにより、持続的な竹需要を創出し、環境への影響を抑制する取り組みを進めています。
TAKE TORI HOUSEの実現
竹の新しい利用法を示す象徴的なプロジェクトが「TAKE TORI HOUSE」です。この施設は2026年に竣工予定で、1,000㎡のスペースに27トンもの竹建材が使用される予定です。内装や家具、生活用品に至るまで竹がふんだんに使用され、竹がいかに環境に良いかを実際の空間で体験できます。日本国内では竹材の需要減少や放置竹林の増加が問題となっていますが、アステップは竹の用途を広げることで、この課題に対処しようとしています。
GXによる環境価値の可視化
アステップはもう一つの重要な取り組みとして、GX(グリーントランスフォーメーション)を推進しています。このプロジェクトでは、竹を「環境に優しい素材」として位置づけ、定量的にその環境価値を算出することに挑んでいます。自社製品のカーボンフットプリントを算定し、その結果を営業資料やパンフレットに掲載することで、環境に配慮した商品選択を提案しています。
今後の展望
今回のPIFを基に、アステップは竹の利活用とGXを次のステージへと進める契機と位置づけています。竹から日用品、家具、建材、さらには新素材へ、広がり続ける竹の可能性を社会へ実装することを目指します。「竹」といえばアステップというブランドを確立し、今後も環境に配慮した事業展開を続けていく考えです。
ポジティブ・インパクト・ファイナンス概要
- - 実行日:2026年8月31日
- - 金融機関:株式会社商工組合中央金庫
- - 借入金額:1億7,000万円
- - 資金使途:運転資金
- - モニタリング期間:7年
- - モニタリング:毎年実施
アステップ基本情報
- - 設立:1963年
- - 所在地:千葉県船橋市南三咲4-17-10
- - 公式サイト:アステップ