次世代AI-OCRサービス「RECERQA Scan」による業務効率化の新たな潮流
近年、AI技術の進化により、データ入力業務においてOCR(光学文字認識)の導入が急速に進んでいます。しかし、依然として多くの企業では取引先ごとに異なる非定型な書類、例えば注文書や納品書、見積書などの処理に苦慮しています。こうした書類の処理量が大きいにもかかわらず、従来型のOCR技術では十分な効果を上げることが難しいとされてきました。
そのような中、丸紅情報システムズ(MSYS)は、株式会社リチェルカと提携し、次世代AI-OCRサービス「RECERQA Scan」の取り扱いを開始しました。このサービスは、生成AIを活用することで、複雑なレイアウトの非定型書類を高精度かつ迅速にデータ化することが可能です。RECERQA Scanは、機械が事前に設定をすることなく、文書に含まれる情報の自動認識ができるため、業務の効率化を大いにサポートします。
非定型書類の読み取りとデータ化の新技術
RECERQA Scanは、今までAI-OCRでは対応が難しかった非定型書類に特化したサービスであり、様々な帳票の読み取りにおいて98%の認識率を記録しています。この結果は、2,068項目の50種類以上の非定型帳票を使用した検証によって達成されました。
導入企業では、商品の注文書や発注書の入力作業を自動化し、手作業で行っていた業務の労力を大幅に削減することに成功しています。具体的には、取引先ごとの異なるレイアウトの書類を自動で読み取ることで、基幹システムへのデータ取り込みもスムーズに行うことができます。
さらに、健康診断書のデータ化や商品の仕様書の自動読み取りといった事例にも対応しており、以前は人手による入力が必要だった書類の処理をすべて自動化することが可能になりました。
業務の全自動化への道
RECERQA Scanを活用した自動化の進展は、業界を問わず様々な業務において期待されます。例えば、営業部門では納品書と発注データの自動チェックが実現し、事務業務の時短を図ることができました。また、購買部門では、見積明細のデータベース化によって過去の見積履歴を簡単に検索できるシステムの構築が可能となっています。
さらには、保険業界においては健康診断書の読み取り自動化が実現し、申請書類の仕分けやデータ化もスムーズに行えることが期待されています。これにより、業務効率が劇的に向上し、コスト削減やデータ活用の推進に寄与します。
様々な業界での導入事例
多くの企業がRECERQA Scanを導入することで、実証済みの業務効率化を実現し、特に営業や購買、保険などの部門で効果を発揮しています。
- - 営業部: 注文書の読み取り自動化、基幹システムへのデータ取り込み。
- - 購買部: 見積明細のデータベース化、過去の見積履歴の検索。
- - 保険業界: 健康診断書の自動読み取り。
このように、様々な業界での導入が急増しています。
未来の業務はAIが支える
先日、株式会社リチェルカの代表取締役CEOである梅田祥太朗氏は、「RECERQA Scanは、多くのお客様の“できない”を解決してきた」と述べています。日本企業が直面する業務上の課題を解決するためには、テクノロジーの力を利用し、デジタルトランスフォーメーションを一層進める必要があると言えるでしょう。
丸紅I-DIGIOグループは、このRECERQA Scanを軸に、業界全体のデータ活用と業務効率化を支援していく姿勢を示しています。今後、このAI-OCRサービスがどのような形で各業界の業務プロセスを変革していくのか、注目です。
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