ウェルビーイング空間
2025-08-25 09:31:54

ウェルビーイングを育むオフィス空間の創造と実践

はじめに


近年、企業内での人的資本経営の評価が高まりつつあり、社員の健康や生産性を支えるための要素として「オフィス空間」の重要性がクローズアップされています。快適で健やかな環境は、創造性やコミュニケーションの活性化を促し、結果的に企業競争力の向上にも寄与することが認識されています。ポジティブな感情が業務効率やモチベーションに良い影響を与えるため、ウェルビーイングを基盤にした職場づくりが進展しています。

ウェルビーイングの定義


ウェルビーイングは、単なる「健康状態」の概念を超え、身体的、精神的、社会的な側面が満たされた状態を指します。世界保健機関(WHO)も「健康とは病気でないことではなく、心身および社会的に良好な状態」と考えています。ビジネスの現場において、社員が安心して働ける環境、信頼できる人間関係、自己成長の体験がなされることが「ウェルビーイングが高い」と評価される基準となっています。

実証実験の背景


株式会社Maison Technologyを始めとする複数の企業は、笑顔あふれるウェルビーイングなオフィス空間を新たに目指し、様々な実験を行っています。笑顔には、免疫力の向上やポジティブな感情の増加、コミュニケーション力の向上など多くの効能があるため、笑顔とウェルビーイングには密接な関連があることが分かっています。このプロジェクトは、2024年10月に行われた実験『スマイルウエンズデー』の成果を踏まえたものです。

研修の概要


本実証実験では、「身体的=笑顔」「精神的=感謝」「社会的=つながり」という三つの要素に着目しました。それぞれの要素は相互に作用し合い、ポジティブな好循環を導くというコンセプトが「Thanks Brew-感謝を淹れる」という企画の名称に表れています。このイベントの中心は、UCCのドリップコーヒーシステム「DRIP POD」を活用した、参加者に感謝を込めた一杯のコーヒーを淹れてもらうことにあります。

イベントの実施内容


2025年5月19日から6月13日までの間に行われたこのイベントでは、オフィス内のカフェスペースで開催されました。社員は、期間中にコーヒーやお茶を1人1日1杯無料で楽しむことができ、自分のためだけでなく感謝したい相手のためにメッセージを添えた一杯を淹れることができるようになっていました。この取り組みによって、オフィス内におけるコミュニケーションの活性化が期待されました。

効果検証の手法


実験の効果を測定するため、参加者の「表情」に焦点を当てた計測と主観アンケートが実施されました。イベント中、集まった人々の笑顔の数が増加し、笑顔率が統計的に有意に向上したことが確認されました。さらには、イベントに参加したかしないかにかかわらず、オフィス全体で感謝やつながりの意識も向上したとの結果も得られました。

企業の役割と今後の展望


このプロジェクトに参加したオカモトヤ、クウジット、Maison Technologyの三社は、それぞれの専門性を生かし、この実証実験を成功に導くことに貢献しました。
  • - オカモトヤは、オフィスのトータルソリューションを提供し、実験の運営を担当。
  • - クウジットは、笑顔や表情の計測に必要なAIデータ分析技術を提供。
  • - Maison Technologyは、全体の企画立案と実証実験のサポートを行いました。

この企画の結果は、今後も同様の施策を展開し、社員の快適な働きやすい空間づくりを目指すための大切な基礎データとなるでしょう。さらなる研究やテクノロジーの活用を通じて、働く環境の質の向上につながることが期待されます。

まとめ


「Thanks Brew」は、新たなウェルビーイング空間を創造する試みで、オフィスでのコミュニケーションや感謝の意識を促進する活動です。本プロジェクトは、物理的な空間だけでなく、意義を持って人が集まる場の重要性を再確認させるものとなりました。今後も、感謝をテーマにした新しい施策が続くことを期待しましょう。


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会社情報

会社名
株式会社Maison Technology
住所
東京都港区芝二丁目30番11号
電話番号

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