エネルギーマネジメント実証実験
2024-10-01 23:31:52

椿本チエインとテス社、エネルギーマネジメントの革新に向けた実証実験を開始

椿本チエインとテス社の共同実証実験



株式会社椿本チエインとテス・エンジニアリング株式会社は、埼玉工場においてV2Xに対応した充放電装置「eLINK」と通勤用電気自動車(EV)を活用した新しいエネルギーマネジメントシステム(EMS)の実証実験を開始しました。これにより、CO₂の排出量を削減することを目指しています。

実証実験の背景と目的



カーボンニュートラルの実現が求められる中、世界的にEVの普及が進んでいますが、充電インフラの整備が依然として大きな課題となっています。この共同実証実験では、通勤用EVに焦点を当て、従業員が工場内に設置された4基の「eLINK」を利用して、充放電を行いながらエネルギーコスト削減や新たな電力の需要調整を行います。実施期間は2025年1月までで、期間中には見学会も随時開催される予定です。

具体的な取り組み



実証実験の主な取り組みには以下が含まれます。

1. 通勤コストおよびCO₂排出量削減の効果検証


ガソリン車からEVへの切り替えによって、通勤費が最大で1/5に削減される見込みです。また、eLINKのデマンドレスポンス機能を利用することで、EVを使った事業所の電力コストの削減も期待されています。この取り組みは、従業員が通勤や移動に伴うSCOPE3の脱炭素化にも寄与します。

2. 複数台のEV充電の最適化


充電時間を確保することはEVユーザーにとって大きな課題ですが、実証実験でのシステムを使えば、就業時間中に通勤に必要な充電を行うことでその問題を解決します。また、複数のEVを同時に充電する際には、各車両の通勤距離を考慮し、適切な充放電量を設定します。

3. アプリによる充放電制御


事業者は通勤距離に応じて、EV通勤者にポイントを付与します。通勤者は、ポイントを基に自分のスマホから充電量を調整したり、EVからの放電を行うことができ、そのポイントは電力削減への貢献度に応じて付与されます。このような仕組みは、脱炭素効果を測定し、管理者のニーズに応えることを目的としています。

今後の展望



椿本チエインとテス社は、この実証実験を通じて得られるデータをもとに、システムの向上とユーザビリティの向上を目指します。2024年度中には販売を開始する計画で、企業や商業施設への導入を見据えています。これにより、地域全体の再生可能エネルギーの活用と電力安定供給、さらにCO₂排出量の削減に寄与することが期待されています。

この新たな取り組みにより、EV普及の一助となることを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社椿本チエイン
住所
大阪市北区中之島3-3-3中之島三井ビル
電話番号
06-6441-0011

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