アーリークロスとマネーフォワードホーム、業務提携を発表
株式会社アーリークロス(福岡県福岡市)とマネーフォワードホーム株式会社(東京都港区)は、両社の業務提携契約を正式に締結したことを発表しました。本提携により、アーリークロスの企業型確定拠出年金(企業型DC)の導入支援と、マネーフォワードホームが提供する『マネーフォワード ME』による資産の見える化サービスが融合し、働く人々の資産形成を促進することを目指しています。
提携の背景と目的
現在、企業型DCの加入者は830万人を超えており、企業がこの制度を導入するためには、厚生年金適用事業所である必要があります。日本国内には約283万社の厚生年金適用事業所がありますが、そのうち約278万社(98%)は従業員99名以下の中小企業です。しかし、企業型DCを導入しているのは約5.2万社(導入率1.8%)にとどまるため、中小企業においてはさらなる導入拡大の余地があります。
さらに、特定非営利活動法人確定拠出年金教育協会の調査によると、加入者側の問題として「制度への無関心」や「継続教育の欠如」が挙げられています。企業型DCの透明性を高めることは厚生労働省でも大きな課題とされています。
アーリークロスの役割
アーリークロスは、中小企業を中心に企業型DCの導入支援を行っており、最適な制度設計や投資教育を提供しています。従業員が経済的な安心を享受できる未来を目指し、資産形成の支援をおこないます。これにより、企業は退職金の制度改革や、社員の経済的な知識の向上にも寄与します。
マネーフォワードホームの貢献
一方、マネーフォワードホームは、『マネーフォワード ME』を通じて個人のお金の見える化を推進しています。金融関連サービスを統合し、利用者は自分の資産の流れを把握することができます。このサービスは企業型DCとも連携が可能で、積立状況が自動でグラフに表示されるため、一目で状況を把握でき、賢い投資判断がしやすくなります。
両社の展望
今回の提携により、アーリークロスの企業型確定拠出年金制度の導入支援と、『マネーフォワード ME』による資産の見える化が組み合わさり、従業員の資産形成を強力に後押しし、経済的不安からの解放を目指します。アーリークロスは、『マネーフォワード ME』のプレミアムサービスの利用促進を提案し、社員が将来の資産管理をスムーズに行えるよう支援していきます。
代表者のコメント
アーリークロスの代表取締役、花城正也はこの提携を「非常に光栄なこと」とし、マネーフォワードとの交流を通じて新たなテーマでの連携を楽しみにしています。一方、マネーフォワードホームの代表取締役、金坂直哉は、「企業型DC制度の普及を進めたい」と述べ、アーリークロスの成長を全力でサポートすることを約束しています。
まとめ
アーリークロスとマネーフォワードホームの業務提携は、企業型DCと資産見える化という二つの側面から、企業とその従業員の資産形成を進める重要な一歩となります。今後、この取り組みが中小企業における経済的な安心と充実した生活の実現につながることが期待されています。