選挙ドットコムが発表した新しいハイブリッド意識調査について
日本最大級の政治・選挙情報を提供するポータルサイト「選挙ドットコム」が、毎月実施しているハイブリッド意識調査をリニューアルします。この一新によって、より広範な視点から多様な意見を集める体制が整うことを目指しています。
ハイブリッド意識調査とは
選挙ドットコムのハイブリッド意識調査は、2019年から始まりました。これは電話とインターネットを通じた調査方式を採用しており、毎月中頃に行われます。特に高齢者を中心とした電話調査と、若年層や現役世代を対象にしたネット調査を組み合わせることで、すべての世代からの意見を網羅することを狙っています。
これまで、電話調査はJX通信社が担当し、ネット調査はGunosyリサーチが行ってきました。しかし、2023年10月12・13日に実施される調査からは、電話・ネットの両調査がJX通信社による一貫した実施へと変更されます。このような形で、ハイブリッド調査全体の方法もリニューアルする運びとなりました。
リニューアルの重要なポイント
今回のリニューアルには、3つの大きなポイントがあります。まず第一に、調査対象が拡大し、全世代をバランス良く調査することが可能になります。これまでは主にニュースアプリ「Gunosy」のユーザーを中心としたネット調査でしたが、今後は、JX通信社が協力する多くの大手ネット調査会社から得られる1000万人以上のモニターの意見を集めることができるようになります。そして、年齢層や性別のデータも、人口構成に即した形でより正確に回収されます。
第二のポイントは、回答の精度が向上することです。これまでの調査において、特に政党支持や次期衆院選の投票先に関する「分からない」(態度未定)という回答の層が減少傾向にあることが分かりました。そのため、支持や投票先に対する意向がよりはっきりと出ることが期待されます。
最後に、選挙ドットコムは多面的な世論の可視化にも挑戦します。最近では、ネット調査と電話調査を組み合わせるハイブリッド調査が主流となっており、特に都市部や現役世代の意見収集においてもネット調査の信頼性が高まっています。このリニューアルによって、選挙ドットコムは30代から60代の意見を強化し、より広範囲な世論の動向を視覚的に捉えやすくすることを目指しています。
今後の展望
選挙ドットコムは、JX通信社の協力を経て、ネット調査の限界を突破し、さまざまな世論を明らかにする新しい方法論に取り組んでいく方針です。今後、この改革による新しい情報がどのように世の中に影響を与えるのか、非常に楽しみですね。首都圏を含む提供内容の広がりや、今後の調査結果に注目していきたいところです。政治や選挙に関する意見を発信し続ける「選挙ドットコム」に、今後とも期待が寄せられます。