演劇公演「こころの扉」-多様性を考える瞬間-
大阪府茨木市にある追手門学院大学の舞台表現プロジェクト、通称STEPが、令和の学生達による第16回公演「こころの扉」を開催します。公演は6月25日から28日までの4日間、同大学の茨木安威キャンパスにて行われ、多様な性表現をテーマにした脚本が魅力の一つです。
この作品は、学生が自身の経験をもとに制作したもので、最近注目を集めている「SOGIE(性的指向、性自認、性表現)」がテーマになっています。物語は高校の文化祭を背景に、主人公たちが「自分らしさ」や「本音」と向き合う姿を描写しています。特に、経済学部3年生の問屋哲志さんの実体験が色濃く反映されており、感情の葛藤とそれに立ち向かう勇気が観客に強く訴えかけます。
問屋さんは、幼少期から「可愛いもの」に対する愛着がありながら、それを周囲に打ち明けることができずにいたという苦い思い出があります。しかし、知人がコスプレを楽しむ姿を見て、自らの表現を解放しようと決心しました。彼は「演劇を通じて、多様性を認識してほしい」と語ります。これは、性的指向や性自認に悩む人々の存在に気づくきっかけになればという願いの表れです。
公演には、学年を超えた約30人の学生が参加しています。役者だけでなく、小道具や照明、演出といった多様な役割を果たします。地域創造学部3年生の吉田陽希さんが演出を担当し、衣装に特にこだわっている点も公演の見どころです。彼女は、服がストーリーの重要な要素であるため、例年よりも独創的なデザインとなっていることを強調しています。「全力を尽くして作り上げた作品ですので、ぜひ会場に足を運んでいただきたい」とアピールしています。
入場は無料で、一般の観劇も大歓迎です。特に、最終日には社会学部の松谷容作教授によるアフタートークも予定しており、作品に対する理解を深める良い機会になることでしょう。
公演詳細
- 6月25日(木)18:15開場 / 18:45開演
- 6月26日(金)18:15開場 / 18:45開演
- 6月27日(土)14:00開場 / 14:30開演
- 6月28日(日)13:30開場 / 14:00開演(アフタートークあり)
- - 場所:追手門学院大学 茨木安威キャンパス 学生会館2階 展示室
- - 料金:無料
- - 申し込み:こちらから
あらすじ
ストーリーは、黒松音という高校2年生の少女が主人公です。彼女は女装の願望を胸に秘め、周囲の目を気にしながら日々を過ごしています。そんなある日、文化祭の出し物が「男女逆転喫茶」に決まり、自らの想いを初めてクラスメイトに伝えることになります。この出来事が、彼女とクラスメイトたちの本音や価値観の衝突を引き起こし、お互いの心の扉が少しずつ開いていくのです。この演劇によって、多様性の大切さやコミュニケーションの重要性が観客に伝わることでしょう。
追手門学院大学の学生たちが、真摯に向き合った自身の経験や思いを形にしたこの演劇公演が、どのような感動を呼ぶのか、ぜひその目で確かめてみてください。